社畜と飼い主 ２

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「 ふふ、大好き 」




ちゅ、ちゅ、って僕のいろんなところに唇を当てるジミンさん。

心臓が壊れそう。

ぼろぼろ泣いて顔はぐちゃぐちゃだし、心臓ばくばくしすぎて痛いし。




「 よしよし、泣かないで 」

『 っ、う〜、っじみ、んさ、っ 』




怒られるって、嫌われるって、捨てられるって思ったのに。

あ、僕の気持ちバレてるんだ、って。

すごい怖かったのに。

ジミンさんも僕のこと好きで、両想いって、そんなこと思わないよ。




「 びっくりしちゃった？」

『 っ、うん、っうん、』

「 そうだよねぇ、びっくりしたよね 」




よしよし、って頭を撫でてくれて、ぎゅうって抱きしめてくれる。

それでも涙は止まらなくて、ジミンさんが何回も優しく拭いてくれる。




「 ふふふ、大好きだよ〜 」

『 っ、ぼく、も、！』

「 んふ、付き合おっか 」

『 っう〜、っばか、ぁ、っ 』

「 あはは！」




付き合おう、なんて言われたらもっと涙出てきた。

嬉しすぎるよ。

夢みたいだ。




『 いい、の、？』

「 ん？」

『 ぼく、ぺっとなのに、っいいの、？』

「 うん、Aくんがいいの、ペットから恋人に昇格です 」

『 っ、すき、ぃ 』

「 僕も好き 」




ちゅ、って唇を吸われる。

一瞬だけだけどすごく幸せな気持ち。

こつんっておでこを合わせられて、ジミンさんは優しい笑顔で笑うんだ。

それにつられて僕も笑っちゃう。

涙でぐちゃぐちゃなのに、絶対変な顔だ。




「 かわい、」

『 ん、…ふふ、』

「 お顔洗ってご飯食べようね 」

『 うん、たべる、』




ジミンさんがソファーから降りて、僕を抱っこする。

お姫様抱っこじゃなくて、おしりを支えられてるから、ぎゅうって抱きつけるの嬉しい。




「 朝ご飯なに食べたい？」

『 ぱんけーき、』

「 ふふ、わかった 」




ジミンさんの家に来て、ジミンさんに初めて作ってもらった朝ごはん。

あのパンケーキすごく美味しかった。

だからまた食べたい。

ジミンさんが作ってくれるパンケーキ大好き。




「 この休みでどっかお出かけしようね 」

『 うん、する、』

「 ふふ、お泊まりでもいいね 」




今日と明日お休みのジミンさん。

付き合えて初めてのお出掛け。

デートだ。

嬉しいなぁ。

大好きだなぁ、ジミンさん。




「 ほら、体支えてるから顔洗って 」

『 ふふ、うん 』




ずきずきする腰を支えてくれて僕は顔を洗う。

あ、なんかこの体勢えっちするときみたい。



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