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それから高そうなヘアオイルをつけてもらって髪を乾かしてもらってご飯を食べてる。
スンデ、美味しい。
久しぶりにこんなに美味しいご飯食べた。
「 あ、そういえば、……え、!?なんで泣いてんの!? 」
『 うぅ、っ、おいしくて、っ、』
「 まじでどんな生活してきたの… 」
ジミンさんがびっくりした顔で僕を見てくるけど、涙はぼろぼろ溢れてきてとまらない。
僕だってご飯食べて泣くとは思わなかったよ。
自分でもびっくりしてるけどとまらないの!
「 やぁ、泣かないで 」
『 ぅ〜、っ、』
「 これから毎日美味しいご飯食べれるよ、」
『 っうれし、…うぅ、っ 』
よしよし、って頭を撫でられてもっと涙が出てくる。
ジミンさんあったかい。
人がいるって、うれしい。
「 ふふ、止まんなくなっちゃって 」
『 だって、っ 』
「 いいよ、好きなだけ泣きな 」
ぎゅうって抱きしめられる。
頭もずっと撫でてくれて、心がぽかぽかする。
別に辛いことがあったわけでもしんどいわけでもないのに、なんでこんなに泣いちゃうんだろう。
もういい歳なのに恥ずかしい。
「 今までひとりで頑張ったね 」
『 じみ、さ、』
「 これからは僕がいるよ、なんでもしてあげるしなんでも聞いてあげる 」
仕事が辛くても、寝る時間が少なくなっても、これからはジミンさんがいる。
家に帰ってもひとりじゃないんだ。
それなら、頑張れるかもしれない。
「 やぁ、Aくんはすごくいい子だ 」
『 っ、じみんさん、』
「 ん〜?」
『 …もっと、なでて、』
「 んは、いいよ 」
ジミンさんにぎゅうって抱きついて、肩におでこをぐりぐり押し付ける。
なんか、変な感じだ。
もともとジミンさんのことは知ってたけど、今日が初対面なのに。
というか、ジミンさんアイドルなのに。
「 ふふ、明日荷物取りに行こうね 」
『 っ、うん、』
「 あはは、可愛い 」
どこが可愛いんですか、なんて聞く気力はなくてなにも言わないでジミンさんにくっついて離れない。
もう、たくさん甘えてやる。
僕のことを見つけたのはジミンさんだもん。
もう僕大人だけど、ジミンさんより年下だから許してくれるよね。
「 ほら、ご飯食べよう 」
『 うん、』
「 あとで目冷やそうね 」
やっと涙がとまって目元を優しく拭われる。
僕、ジミンさんと会えてよかった。
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田中(プロフ) - ヌナさん» 嬉しいです!!!!!まだまだ続くのでぜひこれからもよろしくお願いします!! (2021年7月2日 7時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
ヌナ(プロフ) - 凄い面白いです!いっきよみしてしまいました!!更新頑張ってください!!! (2021年7月1日 22時) (レス) id: 0a8f295be4 (このIDを非表示/違反報告)
どこかで食べられようとしてるおかき - よくフラグ無しで何作品もかけますね...すごいっス (2021年6月21日 7時) (レス) id: e2c82d0d3b (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - どこかで食べられようとしてるおかきさん» フラグが立たないようにいつも必死で書いています、、、(白目) (2021年6月20日 23時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
どこかで食べられようとしてるおかき - ピンクの供給過多ェ....(遺言 (2021年6月20日 20時) (レス) id: e2c82d0d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田中 | 作成日時:2021年6月8日 0時