社畜と飼い主

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『 っ、わぁ、！』




しばらくして頼んだ飲みものと食べものが運ばれてきた。

写真で見るよりも美味しそうで、見てるだけで幸せになる。




「 ふふ、目きらきらしてる 」

『 だって、美味しそうだから、』

「 美味しそうだねぇ、」




フォークを手に取って、じっとジミンさんを見つめる。

食べてもいいかな。

もう、食べたいな。




「 あはは！待てしてるの？食べていいよ 」

『 んふ、いただきます 』




面白そうに笑ってるジミンさんを無視して、いちごタルトをひとくち食べる。

もう、これは美味しい。

今まで食べたいちごタルトの中でいちばん美味しい。

幸せすぎる。




「 ふふ、これも食べていいよ 」

『 っ、いただきます、』

「 本当、嬉しそうに食べるんだから 」




ジミンさんからもらったフルーツタルトもひとくち食べる。

いろんな果物が口の中でわぁってなって、すごい美味しい。




『 ………僕ここ通おうかな 』

「 いつでも連れてきてあげるよ 」

『 っう〜、ありがとうございます 』




チョコレートチャンクピザだって、アイスティーだって美味しくて、心がぽかぽかする。

こんなに幸せなの初めて。

甘いものってやっぱり大好き。

ジミンさんと来れてよかった。

連れてきてくれて嬉しい。




「 かわいい 」

『 …………いちごタルト可愛いですね 』

「 どういうボケ？僕、Aくん可愛いねって言ったんだけど 」

『 ぅ、』




僕を見つめてあまりにも柔らかい表情をしてくるから少し恥ずかしくなっちゃった。

ジミンさんのこの甘い雰囲気なんなの。

どきどきしちゃうでしょ。

きっと僕の顔真っ赤だよ。




「 明日もいっぱい甘やかしてあげる 」

『 ……そんなことされたらジミンさんから離れられなくなっちゃいますよ 』

「 いいんだよそれで 」




うわ。

なんだそれ。

ジミンさんかは離れなくていいの、僕。

こんな幸せな生活やめなくていいの。

いや、今更やめられないんだけどさ。




「 Aくんのこと養えるくらいのお金はあるから仕事やめたっていいし 」

『 いや、それは、』

「 んふふ、思ってるだけだよ 」




今日のジミンさんなんかやばい。

爆弾発言たくさんだし、なんか甘いし。

嬉しいけどすごい恥ずかしい。

最近のジミンさんは、僕をどきどきさせる天才だ。

流石アイドルだなぁ。



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