彼氏大好き症候群

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2時間くらいたって、テヒョンイヒョンが帰ってきた。

僕の家に。

ちょうどお仕事が終わって、マネージャーさんに報告したら「一緒にいてやれ」って言われたんだって。

優しいね、マネージャーさん。

僕の心臓はそれどころじゃないけど。




「 いくよー、押すよー、」

『 っ、待って待って、手握って、』

「 緊張しすぎ！」




そう言いつつも僕の手をぎゅうっと握ってくれる。

その瞬間、ぽちっとツイートされた。

ひゅっと喉が鳴った。




「 あ、もうリプライ来たよ 」

『 っ、待って〜、…、』

「 あ、ビッグカップルって言ってくれてる 」

『 ひぇ、』




ぎゅっと瞑った目を恐る恐る開けて、ひょんの携帯を覗き込む。

既にリプライはたくさんきてて、喜んでくれてる人たちがたくさんいる。

もう、泣きそう。




『 っ、』

「 いひ、嬉しいね 」

『 う、れし、っ 』




あっという間トレンドにあがったひょんの名前。

ひょんのファンは暖かい人が多いなぁ。

嬉しい。

こんなに、喜んでくれる人がいるの。

ひょんのこと恋愛感情で好きな人いるはずなのに。

心臓がきゅうってする。




「 ん、Aちゃん、」

『 っ、んぅ、』

「 いひ、ぼらへ 」

『 ぼら、へ、？』

「 うん、愛してるよりも上の言葉 」

『 っ、てひょんい、ひょん、っ 』




幸せなキスをされて、初めて聞く言葉を言われた。

その言葉の意味はすごい暖かい。

心臓がばくばくする。

もう、なにそれ。

ぼらへって、ばか。

愛してるより上ってなに。

そんなの僕もだもん。




『 っぼら、へ、！』

「 いひひ 」




口、はーとになっちゃって。

もう、大好き。

僕ひょんから離れられないよ。




「 しあわせだね 」

『 うん、っしあわせ、！』

「 今度どこか旅行しに行こうね 」

『 する、ぅ、』




幸せな未来の約束もして、僕もう嬉しくて死んじゃいそうだよ。

テヒョンイヒョンと出会えてよかった。

出会えてなかったら、こんなに幸せになれなかった。




『 ひょん、僕と出会ってくれて、ありがとう、』

「 っ、A 」

『 ひょんのおかげで僕幸せだよ、』




ぼろぼろ泣きながら今の気持ちを伝える。

もうとまらない。




「 出会ってくれてありがとうは俺の台詞だよ、もう 」




柔らかい顔で見つめられて、大きな手でほっぺを包まれる。

そして優しいキスをされて、僕はぎゅうと抱きついた。

ありがとう、ひょん。

ぼらへ。



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