彼氏大好き症候群

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やばい、なんて焦っていると表彰式のアナウンスが流れた。

それから逃げるように会場に行って、準優勝の表彰状を貰って監督さんの話を聞いてバスに乗り込んだ。

テヒョンイヒョンのことを聞いてきた友達とは席が離れてすごい安心した。




[ 何時頃つきそう？ ]

〚 あと5分くらい 〛

[ え！今家出るね！ ]




窓際の席でうとうとしていたらひょんからメッセージが送られてきた。

それに返信をして、またきたメッセージにほっぺがゆるゆる。

迎えに来てくれるの嬉しい。




[ あと何食べたいか考えておいてね ]

〚 チキン食べたい！ 〛

[ 任せて ]

[ チキン美味しいお店知ってる ]




今ドヤ顔してるんだろうなぁ、なんて考えたら面白くなって、ふふって笑っちゃった。

そういえば今日お仕事じゃなかったのかな。

試合が終わってすぐに名前を呼ばれたときはそれどころじゃなくて考えられなかったけど、お仕事のはずなんだよなぁ。

昨日のメッセージで言ってたし。

まぁいいや。

後で聞こう。




「 ついたぞー、降りろー 」




携帯を見てにやにやしてたら監督さんの声が聞こえてきて急いでバスから降りる。

それから少しだけ監督さんの話を聞いて、明日からの予定とかも聞いて挨拶をして、僕は近くのコンビニに猛ダッシュ。

流石に関係者以外は学校に入れないから、ひょんはコンビニに来てくれるんだ。

ひょんのことを聞いてきた友達はやっぱり僕に話しかけたそうにしてたけど、今はそんなの無視。

僕は1秒でも早くひょんに会いたいの。




「 あ、A 」

『 ひょん、！』




コンビニについてすぐ、ひょんの車を見つけた。

鍵を開けてくれて、急いで後ろの席に乗り込む。




「 いひ、おかえり 」

『 ただいま、！』

「 息めっちゃ切れてるね 」

『 学校から走ってきたの 』




近くのコンビニとは言っても、少し遠いからちょっと疲れちゃった。

試合したあとなのによくこんなに走れたなぁ。

僕すごいな。




「 あ、そうだ、1回家戻る？」

『 戻りたいかも、』

「 わかった 」

『 ありがとう 』




絶対面倒臭いのに僕のことを考えて家に戻ってくれるひょん優しい。

ごめんね、ひょん。

僕すごい汗臭いし、髪も体も汗でべたべた。

それに部活のジャージだし。

そんな格好でひょんとご飯食べに行くのは嫌だから、許してね。

ひょんとデートするときはおしゃれしたいから。



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