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あの後、テヒョンイヒョンにたくさんキスマークを付けられた。
それはもう、インターホンが鳴るまで。
僕の体には赤いのがたくさん。
つけてくれるのは嬉しいけどこんなにつけられるとは思わなかった。
いや、さっきつけてほしいって言ったのは僕だけどさ。
『 もう、』
「 ジャジャンミョン受け取ってくるから服着ててねー!」
財布を持って玄関に向かうひょん。
せっかく着た服を脱がせたのはひょんのくせに、なんて思いながらまた服を着る。
それからテーブルの上を片付けて椅子に座ってひょんを待つ。
「 すごいにこにこじゃん、A 」
『 ……、早く食べようよ 』
「 え、無視?」
テーブルにジャジャンミョンを置いたひょんが僕の顔をじっと見てくる。
口角が上がってることなんて自分で気づいてるし。
つけすぎだ、なんて思ってたけど嬉しいものは嬉しいし。
にこにこしちゃうのは仕方ないでしょ!
『 ………あとで僕にもつけさせて 』
「 見えないところならいーよ 」
『 ん、』
「 見えるところはAが高校卒業して、付き合ってること公表したらね 」
『 うん、』
見えるところにつけれないのはちょっと悲しいけど、ひょんは僕のことを考えて言ってくれてるから全然大丈夫。
卒業前に公表しないのも、僕が高校で大変な思いをしないようになんだって。
公表したらいろいろ聞かれてA疲れちゃうでしょ、って言われたことある。
それ言われたときは心臓がきゅうってなった。
「 卒業したらいっぱいつけていいからね 」
『 ほんとに、?』
「 ほんとだよ〜、ジョングガなんて今はキスマークだらけだよ 」
『 え!?』
ジョングクさんの恋人さんが、キスマークのことで悩んでるって聞いたことある。
ひょんからなのかジミンさんからなのか、ジョングクさんからなのかは忘れたけど。
その悩みにすごい共感してたのに、ジョングクさんキスマークだらけだって?
やっぱり公表したからかなぁ。
いいなぁ。
いつかジョングクさんの恋人さんと話してみたい。
「 さ!冷めちゃう前に食べよう 」
『 あ、うん、』
ひょんに言われてジャジャンミョンに手をつけるけど、頭のなかはジョングクさんの恋人さんのことでいっぱい。
こればれたらひょんに怒られちゃうなぁ。
でも気になるものは仕方ないよね。
今の僕と同じ悩みもってたんだもん、気になっちゃうの。
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どこかで食べられようとしてるおかき - 終わっちまった...この偉大な作品が...(新作更新)止まるんじゃねぇぞ…(お疲れ様でした〜 私はもう田中さんに一生ついて行きます!これからも頑張ってください!) (2021年6月7日 7時) (レス) id: e2c82d0d3b (このIDを非表示/違反報告)
そらた(プロフ) - 田中さ〜〜ん!!!最後はボラヘで締める展開あまあますぎてハッピーな気持ちが爆発しました、、、これからも陰ながら応援してます! (2021年6月6日 20時) (レス) id: bc55986b97 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し(プロフ) - 完結おめでとうございます!!今回も読んでてとても楽しかったです! (2021年6月6日 20時) (レス) id: d4b8790329 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - ぱるむさん» 嬉しいです!!ありがとうございます!!! (2021年6月2日 7時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - めっちゃ好きです!凄く面白かったです! (2021年6月2日 1時) (レス) id: fc15dafcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田中 | 作成日時:2021年5月20日 0時