彼氏大好き症候群

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練習試合は上手くいった。

初めの方は調子が悪かった僕も、試合を重ねるにつれて前みたいに動けた。

それも全部昨日慰めてくれたテヒョンイヒョンのおかげ。




『 ふふ、』

「 なあに笑ってるの 」




車のミラーで後ろの席にいる僕を優しい顔で見てくるひょん。

結局午後の練習はなくて、練習試合が終わってからひょんに迎えに来てもらった。

それがすごく嬉しくてずっとにこにこしてる。

1年以上付き合ってるけどひょんのお迎えとか初めてで、恋人みたいでどきどきする。




『 ねぇ、ひょん 』

「 ん？」

『 ジャジャンミョン食べたい 』

「 え！俺も食べたい！」




ひょんの大好物のジャジャンミョン。

一気に声が明るくなった。




「 お店にする？それとも頼む？」

『 ひょんはどっちがいい？』

「 俺は頼んでお家でゆっくりAと食べたい 」

『 んふ、僕も 』




お店だとゆっくりできないもんね。

バレちゃったら大変だもん。

ひょんのこと好きな人たちが話しかけて、僕とひょんとの時間がなくなるのも嫌だし。




「 A、ひょんの携帯使って頼んでおいて！」

『 わかった 』




ひょんから携帯を渡されてパスワードを解く。

それからジャジャンミョンとコーラをふたつずつ頼んで終わり。

もう慣れちゃった。

ひょんの携帯でご飯頼むの。

初めてひょんの携帯使ってパスワードが僕の誕生日だってわかったときは嬉しかったなぁ。




『 ん、頼んだよ 』

「 ありがと〜 」




ひょんに携帯を返して、今度は自分の携帯を見る。

そしてひょんが運転してる姿をパシャって撮ってそれを眺める。

僕の携帯にはひょんの写真がたくさんある。

ネットから保存したやつとか、スクリーンショットとか、僕が撮ったのとか。

全部かっこよくてたまらない。

まぁ、僕が撮ったやつは僕だけの宝物だけど。




「 また撮ったでしょ〜！」

『 えへ 』

「 あとで一緒に撮ろうね 」

『 んふふ、うん！』




ひょんとの約束に頬っぺがゆるゆる緩む。

嬉しいな、ひょんと写真撮れるの。

ひょんと僕のツーショットは少ないから、撮れるのすごい嬉しい。




『 ちゅうもいっぱいしてね 』

「 当たり前でしょ〜 」




セルカのついでにキスのおねだりもする。

明日は学校で朝早いからえっちはできないけど、キスはできるからね。

えっちなキスされたらえっちもしたくなっちゃうかもしれないけど。



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