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ガチャ、と音がして目が覚めた。
テヒョンイヒョンを待ってるうちに、いつの間にか寝ちゃってたみたい。
ここ玄関だし、寒いし、座ってたから体バキバキだ。
「 っえ、A、?」
『 ぁ、…おかえり、』
さっきの音の招待はひょんが鍵を開けた音。
中に入って僕を見たひょんは、目をまん丸にしてびっくりしてる。
帰ってきたの、嬉しい。
安心した。
「 え、ずっとここで待ってたの、?」
『 うん、』
「 っ、ごめん!」
突然、ぎゅうと抱きしめられる。
僕は玄関にいたから体冷えてるし、ひょんも外にいたからか体が冷たい。
でも、ひょんにぎゅうってされてるとあったかくなってきて、なんか好き。
『 ねぇ、ひょん 』
「 …どうしたの、?」
『 僕、えっちしなたくないんじゃないんだよ 』
これから頑張って僕の気持ちを伝える時間。
さっき思ってたこととか、全部ひょんに言う。
『 さっきはね、明日ひょんが久しぶりのオフだから早く寝たらゆっくり寝れると思ってたの 』
「 …うん、」
『 早く寝て、早く起きて、ひょんとたくさんいれるの嬉しかったの、僕 』
僕から離れないひょんの背中に腕を回して、ゆっくりゆっくり伝える。
自分が思ってることを伝えるのは少し緊張するけど、ひょんに嫌われたくないから頑張る。
『 ぎゅうも、キスも、えっちもいっぱいしたい 』
「 っ、でも全部俺からしてばっかりじゃん!」
『 ………え、嘘 』
「 嘘じゃないよ!好きって言うのも俺からだし、Aから言ってくれないじゃんか!」
がばっと、顔を上げて涙目で僕を見てくるひょん。
冷や汗がだらだら垂れてくる。
なんか、よく思い出してみたひょんの言う通りかも。
僕から好きって言ったことも、キスとかハグしたことも、えっち誘ったこともないかも。
ひょんが寝てるときにハグとかはあるけど、起きてるときは、ないかも。
「 …Aが俺のこと好きでいてくれてるのはわかるけど、全部俺からなのは寂しい、」
『 …ごめん、』
「 わがまま言ってくれないのも、何な遠慮してるのかわかんないけど、全部寂しいよ、」
忙しいひょんに迷惑かかると思ってたけど、逆効果だったんだ。
そんなの知らなかった。
『 ひょん、…ごめんね、』
「 ……ゆるさない、」
『 ……うん、』
やっぱり許してくれるわけないよね。
ひょんのこと困らせてたんだもん。
「 思ってたこと全部言わないとゆるさない 」
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どこかで食べられようとしてるおかき - 終わっちまった...この偉大な作品が...(新作更新)止まるんじゃねぇぞ…(お疲れ様でした〜 私はもう田中さんに一生ついて行きます!これからも頑張ってください!) (2021年6月7日 7時) (レス) id: e2c82d0d3b (このIDを非表示/違反報告)
そらた(プロフ) - 田中さ〜〜ん!!!最後はボラヘで締める展開あまあますぎてハッピーな気持ちが爆発しました、、、これからも陰ながら応援してます! (2021年6月6日 20時) (レス) id: bc55986b97 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し(プロフ) - 完結おめでとうございます!!今回も読んでてとても楽しかったです! (2021年6月6日 20時) (レス) id: d4b8790329 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - ぱるむさん» 嬉しいです!!ありがとうございます!!! (2021年6月2日 7時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - めっちゃ好きです!凄く面白かったです! (2021年6月2日 1時) (レス) id: fc15dafcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田中 | 作成日時:2021年5月20日 0時