彼氏大好き症候群

18 ページ18

.



『 っ、わぁ、』




練習室のはしっこでテヒョンイヒョンたちのダンスを眺める。

いつもはあんなにほわほわしてて四次元なひょんが、キレキレのダンス踊ってるのかっこいい。

映像では見たことあったけど、こうやって直接見ると、なんかもう、すごい。




「 っ、はぁ、…休憩しよう！」

「 …あ〜！ホビヒョン鬼！！」




ホソクさんが休憩の合図を出した瞬間、どさっと床に座り込むひょんたち。

まだ冬なのにたくさん汗かいてて暑そう。

水分補給とか、大丈夫かな。




「 Aちゃんごめん、そこのタオルと水取って！」

『 えっ、！あっ、！これ、？』

「 そうそれ！」




ひょんの荷物を見守る係をしてたけど、急に話しかけられてびっくり。

メンバーさんたちの近くに行くのはまだ緊張するけと、ひょんのところに持っていかなきゃ。

ひょんが倒れたら嫌だもんね。




『 …ひょん、どうぞ、』

「 いひ、ありがと 」




ひょんにタオルと水を渡したら、ぽんぽんと頭を撫でられた。

汗かいてるひょんの色気とか、メンバーさんたちがいるところでされたのとか、いろいろあって僕の顔はぼんっと赤くなった。




「 すごい、Aくん顔真っ赤 」

「 …うちの子も今度連れてこようかな 」

「 ジョングガの恋人くんいくつだっけ？」

「 2つ下です 」




メンバーさん全員が僕の方を見ていろんなことを言ってる。

ジョングクさんの恋人さんの話も気になるけど、それよりも恥ずかしい。




「 ねぇA、俺かっこよかった？」

『 ぅ、』




このひょん、僕が恥ずかしくなってるの気づいてるはずなのになんてこと聞いてくるんだ。

素直に言うの、なんか、もっと恥ずかしいじゃん。

テヒョンイヒョンのばか。




「 ね〜、Aちゃ〜ん、？」

「 テヒョンアすごいな 」

「 …デレデレだ 」




僕の腕を引っ張って、自分のほうに僕を引き寄せるひょん。

そしてそのまま腰に抱きつかれて、上目遣いで僕のことを見てくる。

くそ、かわいい。

さっきまであんなにかっこよかったのに、ギャップがすごい。




「 …いひ、かわい 」

『 っへ、』




かっこいい？って聞いてきた可愛いひょんはどこに行ったの。

せっかく顔熱いの治まってきたのに、また熱くなっちゃった。

湯気出そう。




「 ホビヒョン、休憩いつまでですか？」

「 練習もしたいけど、ふたりのいちゃいちゃもう少し見たいからまだ休憩 」

『 え、！？ 』




ホソクさん、鬼だ。



.

19→←17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す