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「 確かにARMYのこと愛してるけど、恋愛的な意味じゃない 」
僕のことを撫でながら、優しい顔で見つめてきてそんなことを言う。
僕は未だに涙が止まらなくて静かにテヒョンイヒョンの話を聞いてる。
「 AとARMYにあげる愛は違うの 」
『 っ、うん、』
「 AのことARMY以上に愛してるし、僕の恋人はAだけでいい 」
『 っ、でも、』
でも、そんなこと言ったらARMYが悲しむ。
僕がひょんと付き合って、ひょんからの恋愛的な意味の愛を独り占めしてるから、悲しむ。
「 う〜ん、どうしたらちゃんと伝わるかなぁ、」
『 ぅ、ごめ、なさ、』
「 Aはな〜んも悪くないよ 」
ぎゅうと抱きしめてくれて、背中を優しく擦られる。
今日の僕変だ。
いつもなら我慢できてたのに。
ひょんの前で泣いたことなかったのに。
「 あとね、前から考えてたことがあるんだけど 」
『 …な、に、?』
「 Aが休みでも俺の仕事があるときは一緒に行っちゃえばいいんじゃないかと思って 」
『 っ、え 』
「 マネヒョンもメンバーも俺とAが付き合ってることは知ってるし、大丈夫だと思うんだけど… 」
急な爆弾発言に涙が引っ込んだ。
テヒョンイヒョン、四次元って言われるだけある。
マネージャーさんもメンバーの皆さんも僕たちのこと知ってるのはわかってたけど、それはありなの?
付き合ってるとはいえ、僕関係者じゃないよ。
「 ていうかもうマネヒョンに許可もらってるし 」
『 え、?』
「 だからこれから一緒にお仕事行こうね 」
行動力の速さには尊敬する。
だけど、そんな、いいの?
僕、関係ないのにひょんのお仕事について行って、迷惑だったりしない?
「 流石に海外に行ったりとか長期の撮影のときは難しいけど…、」
『 それは、わかってるけど、』
「 でも今より一緒にいれる時間増えると思うから、」
ひょんが僕のことを思って考えてくれたことはすごい嬉しい。
だけどなんかずいぶんやばい。
流石ひょんだよ。
でも、本当に行っていいのかな。
「 あと、大会の日はマネヒョンにお願いしてスケジュール調整してもらう 」
『 っいいって!そこまでしなくて!』
「 やだ、俺だってAがバレーボールしてるところ見たい 」
『 そう思ってくれてるのは嬉しいけど…!』
流石にスケジュール調整してまで来てもらうのは申し訳なさすぎる。
僕のためにそこまでするのはだめだよ、ひょん。
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どこかで食べられようとしてるおかき - 終わっちまった...この偉大な作品が...(新作更新)止まるんじゃねぇぞ…(お疲れ様でした〜 私はもう田中さんに一生ついて行きます!これからも頑張ってください!) (2021年6月7日 7時) (レス) id: e2c82d0d3b (このIDを非表示/違反報告)
そらた(プロフ) - 田中さ〜〜ん!!!最後はボラヘで締める展開あまあますぎてハッピーな気持ちが爆発しました、、、これからも陰ながら応援してます! (2021年6月6日 20時) (レス) id: bc55986b97 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し(プロフ) - 完結おめでとうございます!!今回も読んでてとても楽しかったです! (2021年6月6日 20時) (レス) id: d4b8790329 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - ぱるむさん» 嬉しいです!!ありがとうございます!!! (2021年6月2日 7時) (レス) id: c5526f2e67 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - めっちゃ好きです!凄く面白かったです! (2021年6月2日 1時) (レス) id: fc15dafcd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田中 | 作成日時:2021年5月20日 0時