彼氏大好き症候群

01 ページ1

.



今日は土曜日。

珍しくお仕事が休みのテヒョンイヒョンとおうちでーと。

僕も学校と部活が休みだから、休みが被って嬉しい。




『 んふふ 』

「 にこにこしちゃって、かわいーね 」

『 ひょんと一緒にいられるの嬉しいんだもん 』




ひょんの膝の上に座ってぎゅうと抱きつく。

ほっぺをすりすりしたら顔を持ち上げられて、ちゅってキスされた。

ひょんと付き合ってもう1年以上経つけど、こういうの全然慣れない。

まだ恥ずかしい。




「 Aのお顔まっかっかだ 」

『 ひょんがちゅうするから、』

「 したくなったんだもん 」




いひ、って口を四角くして笑うひょん。

僕はこの笑顔が大好き。

ARMYの子たちに見せるあの笑顔よりもっときらきらしてるの。




『 ひょん、昨日はどんな撮影したの？』

「 えっとね〜、新曲披露してきた！」

『 うわぁ、見るの楽しみだなぁ、この髪の色でしょ？』

「 そうだよ〜 」

『 そんなの絶対かっこいい 』




今は真っ黒な髪のテヒョンイヒョン。

この姿で激しいダンス踊ってるの、絶対かっこいいよ。

ひょんのこと好きになる子絶対増えちゃう。




「 あ、今度は唇とがらせてる 」

『 とがらせてないもん 』

「 とがらせてるよ〜！もう、こんな唇にはちゅうしちゃうぞ〜！」

『 っわ、！…んぅ、』




かぷって唇を食べられた。

その次は、ちゅ、ちゅ、って何回も何回も触れるだけのキスをされる。

前から思ってたけど、このキスなんかえっちだ。




「 いひ、」

『 っもう、』




恥ずかしくなってひょんの肩に顔を押し付ける。

テヒョンイヒョンはすぐキスしてくるから、すぐ恥ずかしくなっちゃう。

まぁ、嬉しいんだけど。




「 A〜、お顔あげてよ〜 」

『 …恥ずかしいからやだ 』

「 本当にキス慣れないね？」

『 ……慣れない 』




僕の背中をとんとん優しく叩いてきて、おまけに頭を撫でられる。

キスは慣れない。

もちろん、その先だって慣れない。

ハグはもう僕からぎゅうしに行けるくらいへっちゃらだけど。




「 A〜 」

『 ……なに〜、？』

「 俺お腹すいちゃった 」

『 んふ、なんか作るね 』

「 やった！」




もともと料理は得意だったけど、ひょんのおかげでもっと得意になった。

だってひょんには美味しいご飯を食べてもらいたいからね。

お母さんに教えてもらいながら、たくさん練習したんだよ！



.

02→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す