第六話 単独任務 ページ8
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「それじゃあ…あのお山に入った人が、全く戻って来ないと…?」
「えぇ…最初にいなくなったのが
「それ以前に、こんなことは起こらなかったんですね?」
「勿論よ…本当にどうしちゃったのかしら…」
頬に手を当て、息を漏らす妙齢の女性
早朝、私は今回の事件の概要について、外で箒を持っていた女性に話を聞いていた
「そのお山で危険な場所とか無いですか?なんと言うか…事故が起きてしまいそうな、そんな場所は」
「そうねぇ…道を踏み外して斜面を転がるか…動物に襲われるか…それ位じゃないかしら…まあ、中に化け物がいるのなら話は別だけれど………なんて、冗談も言ってられないわね」
こちらを気遣ってか無理矢理にでも会話に明るさを出そうとする奥様だが、正直その化け物で間違いは無いだろうから、いよいよ本当に笑っていられない
いつこの村にまで下りて来るか分からない…むしろ下りて来ないことの方が不思議な位だ…
それに、今回山に入り込んだ子供からとなると、新参者の鬼か…?
…考えていても仕方無いか…取り敢えず、夜になるまで待つしかないかな
「あ…でも、あれね」
「?」
「あの山、夜になると凄く暗いのよ…木が密集していて、あまり光が入り込まないから」
「無事だといいのだけれど」そう言った奥様に、私は「お忙しい所をありがとうございます」と伝え、例の山に向かった
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アルム(プロフ) - 更新待ってます! (2019年11月13日 15時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年9月26日 6時) (携帯から) (レス) id: 4967caf707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:C吉 | 作成日時:2019年9月13日 15時