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第三話 宇髄天元 ページ5

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「あっはっはっ!こりゃまたド派手に転んだなぁお前!良い転びっぷりだったぞ」

「う、ううう、う、宇髄様………居るのでしたらもっとこう…………ちゃんとあの、地に足を付けて……………」

「わざわざ俺様が待っててやったんだ、文句なんて言うんじゃねぇー、よっ」

「うえっ、ゔっ」


宇髄様が「よっ」と言ったタイミングで、私の体は宇髄様の手により軽々と持ち上げられる

脇の下に手を添えられ、まるで赤子の様に持ち上げられているこの状況には、些か羞恥心が募る


「……待って下さっていたのは嬉しいですけど、なんで木の上なんかに……」

「そりゃあお前、俺はド派手に忍だったからなぁ!」

「忍はド派手じゃ駄目だと思います」

「んだよ、つれないやつだな……」

「それと、もう下ろして下さると有難いんですが…」


いつまでも持ち上げられ、普段は見上げなければ目さえ合わない位の身長差だと言うのに、今は眼前に宇髄様の整ったお顔がある

普段こう見ることもない為、どうしても恥ずかしい


「なんだ、照れてるのか?」

「そりゃあ宇髄様みたいな殿方のお顔がこうも目の前にあったら照れますし…まずこの体勢が恥ずかしいですし…」

「やけに素直だな…変なモン拾い食いしたんじゃねえだろうな」

「そ、そんな見境もなく食べたりしません!」

「へーへー」


ゆっくりと下ろされ、私はよろ着きながら地に足を付ける

その様を見て深い溜め息をつきながら、宇髄様は私の頭をガシリと掴んだ

そしてそのままグルグルと頭を回され、グワングワンと視界が回る


「ったく、お前はいつになっても危なっかしいな…ま、この俺様がいりゃあ派手に大丈夫だがな!」

「いや既に大丈夫じゃありませ、いやちょ、ま、宇髄様!宇髄様?!」

「あっはっはっはっはっ!!」


派手に出発するのが遅れ、鎹鴉にまた額をつつかれたのは内緒にしておこうと思う

第四話 残酷な程に善良な彼女→←第二話 騒がしい朝



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
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アルム(プロフ) - 更新待ってます! (2019年11月13日 15時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年9月26日 6時) (携帯から) (レス) id: 4967caf707 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:C吉 | 作成日時:2019年9月13日 15時

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