赤い運命.Ⅱ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ1)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:8,285 hit

失恋ページ1

広間へ戻ると、パーティーは終わりかけで生徒達はチラホラ部屋に戻ろうとしていた

ﾊﾘ「A、！大丈夫！？倒れたって聞いて心配したんだよ、！？」

『ハリー、ありがとう、もう大丈夫だよ』

ﾛﾝ「今日はゆっくり寝なよ？僕達ももう寮へ戻るからさ」

『あれ、ハーマイオニーは一緒じゃないの？』

ﾊﾘ「あー、それが、」

ﾛﾝ「今頃ハーマイオニーはクラムと仲良しこよししてるだろうよ」

ﾊﾘ「……ハーマイオニーとロン、喧嘩したみたい、」

『え？』

ﾛﾝ「僕は悪くないからな、！」

『絶対ロンが変な事言ったでしょ…』

ﾛﾝ「うるさいなぁ、Aも早く隣の不機嫌な奴と一緒にパーティー楽しんできなよ」

ﾄﾞﾗ「不機嫌なのは誰のせいだ」

ﾛﾝ「さぁね？」

ﾄﾞﾗ「行くぞA」

『ぁ、うん』

まったく、いくら友人とはいえあいつらとAが親しげに話してるのは腹が立つ

『ドラコ、もう皆帰ろうとしてるね』

ﾄﾞﾗ「そうだな、時間的にそれが普通だろ」

『ごめんね、全然楽しめなかったよね、』

ﾄﾞﾗ「気にするなって言っただろ」

すると、後ろからグラスが話しかけてきた

ｴｸ「…A」

『エクラティ、』

ﾄﾞﾗ「お前、また何か言いに来たのか」

ｴｸ「違うわ、Aに謝りたくて、」

『え、私に、？』

ｴｸ「…ずっとAと私は、特別な仲だと思ってた、ボーバトンで出会えたのも運命だって、だからこそ、マルフォイとの仲が気に食わなかったの」

生徒達の楽しげな声が通り過ぎる中、グラスは赤い瞳を泳がせながら僕達に語りかけた

ｴｸ「痣の事、Aがマルフォイに話してないって聞いてチャンスだと思ったの、2人の恋仲を壊せるかもって…」

ﾄﾞﾗ「お前、！」

ｴｸ「私もAが好きだから、大好きだから、取られたくなかったのよ、誰にも」

『え、？』

ｴｸ「私は1度もAを友達なんて軽いものにした事なんてない、マルフォイと同じ気持ちなのよ」

『エクラティ、ごめん、わたし、』

ｴｸ「分かってるわ、私は彼と同じ気持ちだけど、何かが違う、私じゃAの隣は似合わない」

『そんな事は、』

ｴｸ「痣の事思い出させてごめんなさい、マルフォイとの交際、応援するわ」

グラスの目には涙が浮かび上がっていた

今まであんなに強気だったのに、こんなに弱々しくなるなんてな…

こいつはいわゆる"失恋"というものをしたのだろう