～臆病者～【炎のゴブレット】 (ページ4)

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4. はじめましてページ4

宴が始まり、ビクトール・クラムは僕の隣に座る事になった、そしてクラムの隣はAだった

ｸﾗ「ビクトール・クラムだ、よろしく」

ﾄﾞﾗ「僕はドラコ・マルフォイ」

ｸﾗ「よろしくな、ほらAも挨拶しろ」

隣にいたAは、前と雰囲気が違く、冷たいような少し怖いような、あの時とは真逆だった

ｻﾅ「クラム、Aが男の子苦手なの知ってるでしょ？あんまり無理させないで」

『いいよサナ、挨拶くらいできる』

Aは僕の目を見つめた

『"はじめまして"、A・ティミッドです』

ﾄﾞﾗ「はじめ、まして、？？」

ｸﾗ「こいつは俺の従姉妹なんだ、仲良くしてくれ」

従姉妹？通りでシーカーとして名が知れてるわけだ、世界一のシーカーの従姉妹なんてな…

ｻﾅ「私はサナ・リサイディアよ、よろしくね」

ﾄﾞﾗ「あぁ、よろしく」

ﾉｯﾄ「ドラコだけずるいぞ～、美女とお話して」

ｸﾗ「お前の名前は何て言うんだ？」

ﾉｯﾄ「セオドール・ノットだ、よろしくな」

ノットだけでなく、クラッブとゴイル、そしてパーキソンも3人と挨拶を交わした

ﾊﾟﾝ「Aって私達と同い歳なのよね？何で今日はホグワーツに来れたの？」

『……兄さんの頭じゃ試合に勝てないからね、サナが私を連れて行こうって推薦してくれたの』

ｸﾗ「おい、お前俺をバカにしすぎだぞ」

『クィディッチしか頭に無い兄さんなんて、あと1年も経てば抜かせるけど』

ｻﾅ「はいはい、喧嘩しないの～」

やっぱり、ワールドカップの時に見たAと話し方も表情も違う、あの時のAはもっと女の子らしくて、可愛かった…

ｻﾅ「……あ、A、そのまま絶対動かないで」

『え、？』

ｻﾅ「肩に蜘蛛ついてる、取ってあげるから動くな」

『へっ、！？』

Aの肩には少し大きめの蜘蛛が1匹付いていて、リサイディアはそれを捕まえた

その時Aの体はプルプルと震え、目をギュッと瞑り、下唇を噛んでいた

ｻﾅ「はーい、取れたよ、もう大丈夫」

『……ありがと、』

ﾄﾞﾗ「A、虫苦手なんだな」

『……別に』

ｻﾅ「ごめんねドラコ、この子男の人と話す時いつも冷たい態度取っちゃうの」

ﾄﾞﾗ「……いや、大丈夫だ」

ｻﾅ「A？長い間ここにいるんだから、ちゃんとホグワーツの人達と仲良くしなきゃダメよ？」

『分かってるよ、そんなの』

Aは、宴の間笑顔1つ見せずに、黙々と食事を続けているだけだった