6. 初恋の人 ページ6
次の日、ノットと広間に行く途中で、Aとリサイディアに会った
ノット「おっ、2人ともおはよう〜」
ドラ「……おはよう」
『……うん』
サナ「おはよう2人とも!」
ノット「相変わらずAは冷たいなぁ、笑」
サナ「ごめんね〜、ちゃんと笑顔を見せたらもっと可愛い子なんだけどね」
そう言われながらAはリサイディアに頬をつねられ、変な顔になっている
ドラ「ふふっ、笑」
『……笑うな』
ドラ「変な顔だぞ」
『……サナ、いい加減離して』
サナ「ドラコ、Aと普通に話せるの?」
ドラ「え、あぁ、まぁ」
サナ「……そういえば、ドラコって似てるよね?」
ノット「似てる?誰がドラコに似てるんだ?」
サナ「Aの初恋の人!」
『ちょっと、!!!!』
Aはリサイディアの口を慌てて抑えた
サナ「何で抑えるの?別にドラコに似てるねって言っただけじゃん、笑」
『そ、そうだけど、』
サナ「ずっとAの事見てきたけど、この子が男の人の話するなんて初めてだから、私嬉しかった!」
『……別にそこまで情熱的に話してないし』
サナ「嘘つかないの〜、急に女の子らしくなるにはどうしたらいいとか聞いてくるから、詳しく聞いたら男の子の話で………んぐっ!」
『黙れ』
ノット「本当に仲良いんだな、2人は」
『……サナは私の事怖がったりしないし、首席としては尊敬している』
サナ「やだもう可愛い♡」
『あんまりくっつくな』
サナ「Aに触れるのは私の特権なの〜」
ドラ「……虫が怖かったら誰にでもくっつくだろ笑」
サナ「え?この子男の人には一切触れないよ?」
ワールドカップの日、Aは蝶に驚いて、僕に抱き着いてきたぞ?
『……サナ、行くよ、これ以上話してたらまた男達がサナに群がる』
サナ「じゃあ私達行くね、またね2人とも」
そう言って2人は広間に入って行き、席に座った
ノット「なぁ、ドラコ、お前Aと何かあったか」
ドラ「……何でだ」
ノット「Aがお前を見る目が乙女だ」
ドラ「……そんな事ないだろ」
ノット「さぁ?お前がそう思ってるだけで、あの子は気にしてるかも」
ドラ「……だとしてもお前に関係ないだろ」
僕とAの関係は、他の奴に教える必要はない
もし仮にリサイディアの言ってたAの"初恋の人"が僕だとしたら、僕だって同じ気持ちだ
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作者名:キクラゲ | 作成日時:2022年2月14日 11時