38.あの人が死んだとき､俺の心音も聴こえなくなった｡ ページ46
ガチャ！
彼女は首の鉄枷を引っ張られ､無理やり立たされる｡俺も大きく息を吸って吐き出しながらなんとか立ち上がった｡
垂れ下がりそうになる首を僅かに持ち上げて､俺はようやくその男､日村の顔を視界に入れる｡
その顔は､サングラスにマスクをつけていてほとんどが隠されていた｡
｢やはり
俺は背中の一番硬くて長い羽根を密かに取って､日村の隙を狙った｡
ズンッ
｢……っ……あ…！？｣
さらにるいさんの
ガッ！
｢会いたかったよ､ホークス｡君には心から感謝してる｡おかげでるいがまた俺の元に帰ってきた｣
｢………！｣
やはり､あの報道で彼女の顔が世間に出回ったのが原因か｡……エンデヴァーさんが言った通りだ｡
俺は鉄の味がする口を思い切り噛み締めた｡
｢まさか､殺人兵器がヒーローをやってるなんてね｡しかもあの憎いエンデヴァーのもとで｡ヒーロー協会も考えたものだ｡虫唾が走る｣
｢……彼女は殺人兵器なんかじゃ､ない｡今まで､たくさんの人を救ってきた…紛れもない､“ヒーロー”だ｣
｢だが､殺したことに変わりはないだろう？｣
｢それは､お前が幼い彼女を無理やり…！｣
｢いいや､コイツは生まれた時から殺人兵器だった｡……なんせ実の母親を殺したんだからな｣
それを聞いた途端､俺は額に浮き出た血管が破裂してしまうのではないかと思うくらい､頭に血が上った｡
｢殺した…？違う､それはお前の妄信だ！彼女の母親は…お前の双子の姉は､守ったんだ！生まれてくる子を､命をかけて！守りたかったんだ！そんな母親の意を汲んで､父親も母体より子どもを優先させ……そして彼女が､生まれたんだ！｣
｢ああ､そうだ｡だから姉さんは死んだ｡
だから俺はコイツの父親を殺した｡子どもなんて
いつでも作れるものを……アイツは母体よりも子どもを優先させた｡アイツも姉さんを殺したんだよ｣
るいさんの母親は､出産時に亡くなった｡
そして父親は母親の双子の弟であった日村によって殺され､赤子のるいさんは日村の手に渡ったのだった｡こうして連鎖するように悲劇が繰り返されてきた｡
39.君曰く､ピンチに妖しく笑うヒーローが最高に格好良い｡らしい｡→←37.激昂に照らされて
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ハイイロ(プロフ) - 花子くんさん» 感想ありがとうございます｡そう言って頂けてとても嬉しいです！これからもリク募集しておりますので､じゃんじゃんリクエストして頂けると嬉しいです！ (2019年4月23日 1時) (
レス) id: 87fa6c3c8e (このIDを非表示/違反報告)
花子くん - 番外編感想 私「あぇんnうへぁょwおーーーーー！！！」 兄「何声にならん叫び発しとんの」 最高ですか。いやもうこのホークス見れたら学年主任の説教2時間聞いてもいいですわ。 (2019年4月22日 22時) (レス) id: b5e6e0e7af (このIDを非表示/違反報告)
ハイイロ(プロフ) - 花子くんさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきました｡楽しんでもらえると嬉しいです｡これからもリクエスト待っております！ (2019年4月21日 21時) (レス) id: 87fa6c3c8e (このIDを非表示/違反報告)
花子くん - リクです！ カラオケで、ホークスとカゲロウちゃんをなんかいい感じにしてほしいでっす！！！ ……意味わからんくてすんません (2019年4月20日 11時) (レス) id: b5e6e0e7af (このIDを非表示/違反報告)
ハイイロ(プロフ) - 花子くんさん» そう言ってもらえてとても嬉しいです｡いつでもリクエストお待ちしております！ (2019年4月14日 1時) (レス) id: 87fa6c3c8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハイイロ | 作成日時：2019年3月12日 20時
