33.さぁ、飛べ。 どうせ君は僕を待ってくれやしない。 ページ37
全身の肌が粟立ち、身の毛もよだつほどに。
朝、事務所の前で彼女のスマホを拾った時。
嫌な予感がした。
予感と言うより、“確信”だった。
頭と目の前が
ただただ真っ白になって────
『さっきの言葉は私への侮辱の言葉として受け取ればいいんでしょうか？』
『お前の個性は、綺麗だな』
『守ってあげたい､って思った』
『なに。今日はこないだみたいに口説いてくれないのか』
『朝まで付き合って』
『私を、みていてくれ』
走馬灯みたいに、彼女の色んな顔が
『ホークス』
俺を呼ぶ声が、過ぎった。
パァン！
俺は自分の頬に思い切り平手打ちを食らわす。
そして自分のスマホを取り出し、耳に当てた。
いつの間にか、羽根の一枚一枚を逆立たせて小刻みに震えていた背中の翼を大きくはためかせる。
途端に身体はフワリと宙に浮き、俺は勢い良く
曇天の空へと飛び上がった。
少しだけ目を閉じて、大きく息を吐く。
その間にまた彼女の姿が鮮明に瞼の裏に浮かび上がり、耳にこびりついた彼女の声が鼓膜を揺らした。
『飛んでみたいなぁ』
君は、飛べるよ。
こうやって俺をいつも飛ばしてくれるんだから。
いつも、いつも。
たった今も。
俺を飛ばせる君が、
飛べないはずなんてないだろう？
それに今度は俺をおいてどっかに飛んでっちゃった。
だいじょうぶ。
先にどこへでも飛んで行って？
俺の出せる最高速度で──────
君のもとへ。
すぐに君に追いついてあげる。
34.夢か現か幻か｡きっと全て私の妄想｡→←32.見てますよ｡ずっと｡
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ハイイロ(プロフ) - 花子くんさん» 感想ありがとうございます｡そう言って頂けてとても嬉しいです！これからもリク募集しておりますので､じゃんじゃんリクエストして頂けると嬉しいです！ (2019年4月23日 1時) (
レス) id: 87fa6c3c8e (このIDを非表示/違反報告)
花子くん - 番外編感想 私「あぇんnうへぁょwおーーーーー！！！」 兄「何声にならん叫び発しとんの」 最高ですか。いやもうこのホークス見れたら学年主任の説教2時間聞いてもいいですわ。 (2019年4月22日 22時) (レス) id: b5e6e0e7af (このIDを非表示/違反報告)
ハイイロ(プロフ) - 花子くんさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきました｡楽しんでもらえると嬉しいです｡これからもリクエスト待っております！ (2019年4月21日 21時) (レス) id: 87fa6c3c8e (このIDを非表示/違反報告)
花子くん - リクです！ カラオケで、ホークスとカゲロウちゃんをなんかいい感じにしてほしいでっす！！！ ……意味わからんくてすんません (2019年4月20日 11時) (レス) id: b5e6e0e7af (このIDを非表示/違反報告)
ハイイロ(プロフ) - 花子くんさん» そう言ってもらえてとても嬉しいです｡いつでもリクエストお待ちしております！ (2019年4月14日 1時) (レス) id: 87fa6c3c8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハイイロ | 作成日時：2019年3月12日 20時
