21.一生ついていかせてください ページ24
｢ヒーロー協会から捜査依頼？私個人にですか？｣
｢……ああ｣
上司のエンデヴァーは何やら険しい顔をしていくつかの資料を手渡してきた｡私は受け取った資料にざっと目を通すと小さく息をつく｡
｢なるほど｡今回はまたえらく大物の敵……｡
あの
｢どうにも近頃､敵連合とも関わりを持つように
なったらしいが……お前､この仕事は断れ｣
上司は私の手にある資料を取り上げると厳しい声でそう言う｡私はわざとらしく肩を竦めてみせると首を横に振った｡
｢あなたもわかってるでしょう？それはできません｡あちらもこちらが断れないのをわかってて依頼してきてるんですし｣
｢ならばこの仕事は俺が引き受ける｣
この仕事がどれだけ危険を伴うのか｡上司は痛いくらいにわかっているのだろう｡だけれど…
｢何言ってるんですか｡毎回くる依頼内容みてればわかるでしょ？今回も
｢……………｡｣
｢ま､あなたみたいないい男に誘惑されたら私は喜んでカモになりますけど｣
｢おい！｣
2人だけの所長室の温度が上がる｡私は彼の手にある資料をヒョイとくすめとると怒りに燃える上司の青い目を真っ直ぐに見上げた｡
｢大丈夫､心配しないでください｡…あなたと､この事務所に負担はかけさせられません｡今回も上手くやってみせますから｡……そんな､怒らないでくださいよ｣
上司は一度目を伏せると大きく息をつく｡
呆れられたかな､と思った｡しかし､再びこちらに視線を向けてきた彼の瞳は先程より更に､怒りに染まって､燃えていた｡
｢ふざけるな｡お前は俺の部下だぞ？
……度々､有能な部下をいいように使われて
黙っていられるものか｣
｢は…………｣
さらに周りの温度が上がった｡
思いがけず間の抜けた声が漏れる｡
｢お前であればその仕事も容易かろう｡
今回の依頼以外の情報もついでに盗んで来い｡
彼は大きく鼻を鳴らして､私の肩を軽く叩くと
やはりイライラと炎を燃やしながら部屋を出ていってしまった｡
私は思わず声を出して思い切り笑う｡
｢どこへでも､どこまでもついていきますよ｣
22.長い夜は今夜でおしまい→←20.口約束の｢またね｣だけでも欲しい､欲張りな僕
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ハイイロ(プロフ) - 花子くんさん» 感想ありがとうございます｡そう言って頂けてとても嬉しいです！これからもリク募集しておりますので､じゃんじゃんリクエストして頂けると嬉しいです！ (2019年4月23日 1時) (
レス) id: 87fa6c3c8e (このIDを非表示/違反報告)
花子くん - 番外編感想 私「あぇんnうへぁょwおーーーーー！！！」 兄「何声にならん叫び発しとんの」 最高ですか。いやもうこのホークス見れたら学年主任の説教2時間聞いてもいいですわ。 (2019年4月22日 22時) (レス) id: b5e6e0e7af (このIDを非表示/違反報告)
ハイイロ(プロフ) - 花子くんさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきました｡楽しんでもらえると嬉しいです｡これからもリクエスト待っております！ (2019年4月21日 21時) (レス) id: 87fa6c3c8e (このIDを非表示/違反報告)
花子くん - リクです！ カラオケで、ホークスとカゲロウちゃんをなんかいい感じにしてほしいでっす！！！ ……意味わからんくてすんません (2019年4月20日 11時) (レス) id: b5e6e0e7af (このIDを非表示/違反報告)
ハイイロ(プロフ) - 花子くんさん» そう言ってもらえてとても嬉しいです｡いつでもリクエストお待ちしております！ (2019年4月14日 1時) (レス) id: 87fa6c3c8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハイイロ | 作成日時：2019年3月12日 20時
