No.22 歩くウィ○ペディア ページ23
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「ああ。治癒以外にもう一つある。」
「“光”だよね！」
ノートを片手に持ちながら食いついたのは通常運転の緑谷だ。
光？、と飯田と麗日は首を傾げる。
「簡単に言うと光を作り出したり、操ったりできるんだよ！」
「こんな感じ」
Aが手からふわりと灯りを出した。
「わぁっ！ 綺麗やねー！ まるで蛍みたい！」
「興味深いな！」
麗日に蛍、と言われAは懐かしい記憶を思い出した。
緑谷も昔、 彼女の“個性”を見て蛍みたいだ、と言っていたことだ。
「それでね、リカバリーガールに聞いたんだけど……治癒って相手の体力が必要なんだよね
でもさっきAちゃんに治癒された時、全然疲れなかった……それを聞きたくて！」
Aは表情には出さず、心の中で驚きながら同時に相変わらず鋭いと思った。
「いーちゃんを治癒した時 おれは自分の体力を使った
普通なら相手の体力で治癒するがおれの“個性”は自分の体力を
「！ ということはAちゃんの体力があればあるほど沢山の人を治癒できるのか… 素敵な“個性”だな… もし相手の体力が無かったら自分の体力で治癒できる…！！ 今までにない“個性”だ、すごい…！！」
「緑谷くん！？」
「すご！ ノートに書き込みながらブツブツ呟いとる！」
「これ、いーちゃんの癖なんだ」
「何で“個性”を２つ持ってたことを教えてくれなかったんだ、って顔してる」
「！」
飯田くん、麗日さんと別れた後 隣を歩くAちゃんは僕を見ずに呟いた。
小さい頃からずっと見てきた横顔。
相変わらず美人だ────じゃなくて！
なんでバレたんだろ…
「顔に書いてある」
「顔！？」
僕が顔をぺたぺた触ると少し笑いながら彼女はこう言った。
「嘘だよ。何年幼馴染やってると思ってる
ホントは“個性”を使えばケガなんてすぐ治るんだけど……
でもおれは“個性”に頼りすぎるのも良くないと思うんだ……まぁ、ケガにもよるけどね」
そっか、だから小さい頃“個性”を使わずにいたんだ…
今思えば、これは彼女の本心だったんだと思う。
でも何故Aちゃんが時々見せる悲しそうな顔をするのか、僕にはまだよく分からない。
でもきっといつか知る日が来てくれると嬉しいな、と僕は切に心の中で思った。
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衣深汰(プロフ) - meさん» 散々悩んでこれにしました、いきなり題名を変えてしまって申し訳ないです…！ (2017年11月11日 0時) (
レス) id: 51088f03f5 (このIDを非表示/違反報告)
me - だだだ題名が……っ (2017年11月6日 21時) (レス) id: 70174e0321 (このIDを非表示/違反報告)
衣深汰(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» おおっ！これは何かの縁…！ですな！面白いだなんて…嬉しいです！！頑張ります！ (2017年10月12日 20時) (レス) id: 51088f03f5 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - 誕生日が私と同じ…、初めて見ました！面白い作品です！頑張って下さい！ (2017年10月5日 14時) (レス) id: 3399c25298 (このIDを非表示/違反報告)
衣深汰(プロフ) - 水の犬。さん» まだ話の筋書きはちょこっとしか出来ていませんが楽しんでもらえて嬉しいです！心配まで…ありがとうございます！！ (2017年7月13日 0時) (レス) id: 51088f03f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衣深汰 | 作成日時：2017年7月8日 11時
