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お腹周り、胸の下あたり。
優しく触られたかと思うと、今度はズボンに手がかかった。
常「腰あげて」
少しだけ腰を浮かすと「いいこ」と言われ一瞬でズボンを脱がされる。
大希くんはそんな行為に慣れてて。
太ももの根本あたりを触られたか瞬間、少しだけ怖くなった。
大希くんが怖いんじゃなくて、これが終わったあと明日からどんな関係になってしまうのかと考えたら怖くなった。
ただするだけの関係になるのだろうか。
それとも用済みとして捨てられるのだろうか。
大好きな大希くんだからこそずっと一緒にいたくて、一気に酔いが覚めて冷静になった気がする。
A「さ、とるく」
大希くんの少し冷たい手は気持ちよくて嫌なんかじゃ全くないけど、今拒否しなかったらどうなるのかなんて私でもわかる。
それが怖くて、友達と飲んでいるはずの理くんの名前を思わず呼んでしまった。
常「…今この状況で他の男の名前口にする?煽ってんの?」
A「…や、だいきく…ん。まっ、て。」
「なんで?」と言って私の顔を見ながらも手はずっと太ももの根元を撫でてて、反応してしまう自分がいる。
A「だい、きくんのこと大好きッだ、、から。はなれた…くな、、い。」
うまく伝わったかな。伝わらないよね。こんな状況で言っても。
なんて1人で回らない頭で必死に考えてると、部屋のインターホンが鳴った。
「だいきー?いるーー??」
部屋の外から聞こえてくる声は理くんだろうか。
常「…っ、あいつ」
大希くんは私の身体から手を離して脱がしたズボンを履かせてくれる。
A「だ、いきくん」
常「嫌だった?俺がAから離れる訳ねーだろ。めっちゃ好きだよ。」
大希くんはやっぱり何も言わなくても私の気持ちなんて分かってて、多分理くんがここで来てなくても大希くんは最後までしなかったと思う。
途中で怖くなって言うことじゃないかもしれないけど、やっぱり目の前にいる大希くんは私の大好きな大希くんで、髪をかきあげる彼に抱きついてしまう。
常「…必死で我慢してる男にすることじゃねーよそれ。理、うるせーから入れてやって。」
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作者名:きなこもち | 作成日時:2023年10月3日 1時