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そこからはあっという間。
せきゆーは呆れてため息をついてるし。
大希くんは猛スピードで私を理くんから離して、さっきまでのように後ろから抱きしめた。
印をつけられてから1分くらい経っただろうか。
瞬く間に場所を移動したから自分もされるがままだったけど、大希くんのところに落ち着いて冷静になってから、理くんにされたことを思い出した。
A「…あ、っ」
その赤くなっているだろう部分に手を持っていくと、理くんはさっきまでの不安なんてどっか行ったみたいにニコニコしてる。
常「…おまえ、、」
そして、そんな大希くんの声を無視しながら理くんは満足そうに足を組み、自分の顎を触りながら私を見てる。
常「…あとで俺が上からまた上書きしてあげるからな？」
A「…そ、それも恥ずかしいよ」
2人して恥ずかしいことを普通に言って、そろそろ私の身にもなってほしい。
キスマークをつけられたのは、剛さんが初めてで理くんが2回目だ。
剛さんの時とは違う反対の場所で今回もまた綺麗に赤くなっている。
井「あ、おれ理由まだ聞いてない」
さっきまでの声色と全く変わって、明るく楽しそうな声になった。心なしかトーンも高くなった気がする。
A「そ、それは…」
少しずつ説明をした。
昨日理くんとの夢を見たこと。
それはツアーに同行した時に一緒にホテルのお風呂に入っていたこと。
大希くんにホテルで一緒に飲もうって言われて、ホテルという単語に私も敏感になってしまったこと。
2人に後ろから抱きしめられるという体勢も昨日と同じで思い出してしまって恥ずかしかったこと。
全てを話した時、私はただ下を向いて自分の足を見ていた。
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作者名：きなこもち | 作成日時：2023年10月3日 1時
