違うってば(◎) ページ27
最悪、、、、、。
大学にペンケース忘れた。
それよりも最悪なのが、そのペンケースに家の鍵が入ってること。
やってしまった。
A「やってるなぁ、これは。」
駅に乗ろうとして財布を取ろうとバックの中に目をやると、ふとペンケースがないことに気づき、大学の講義室に置いてきたことを自覚。
しかも、もう閉門して明日の朝まで大学の中には入れない。
大希くんに頼る?いやー最近疲れてそうだったしな。
理くん?あ、今日ドラマ関係の人と食事って言ってた。
せきゆーに和輝くんは奥さんいるから流石に申し訳ない。
A「…はぁ、ネカフェ行くか」
ネットカフェならシャワーもあるし1日くらいなら寝れるだろうと、体の向きを変えて少し歩きはじめる。
歩いて5分くらい経った頃、私の斜め右前あたりにゆっくりと車が停まって、ちょうど通り過ぎようとしたタイミングで助手席の窓が開いた。
綾「…A〜」
A「……え、剛さん!?」
運転席から少し体を伸ばして顔を覗かせながら私の名前を呼んだのは、まさかの剛さん。
綾「うん、剛さんです。A1人?帰りなら送ってく?」
A「それが…、大学に家の鍵入ったペンケース忘れてきちゃって帰れないから、今日は適当にネカフェに泊まろうかなと、、笑」
「お恥ずかしながら、、」とわざとらしく頭を掻いて進もうとしてた道を指差す。
剛さんには「何やってんの〜、とりあえず車乗りな?」と言われたので、遠慮なく助手席に座らせてもらう。
綾「大希とかさとるんには言ったの?」
A「言ってない。今日は頼りたくない。」
綾「もー、、。……なら、うち泊まる?」
A「え、、?」
思わず小さく声を上げてしまう。
剛さんの口からそんな提案がされるとは思ってなかったから。
綾「ネカフェなんてダメだよ危ないでしょ。うち来な、ご飯も作ってあげるから一緒に食べて一緒に寝よ。」
A「…いいの?迷惑じゃない??」
「うん、今1人にさせる方が心配」なんてイケメンなこと言うから、今日は甘えて剛さん家に泊まらせてもらうことに。
A「剛さんありがとう、大好き。」
綾「そーやって、今から泊まらせてもらう男にすぐ大好きなんて言うのが心配なんだよなぁ〜」
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作者名:きなこもち | 作成日時:2023年10月3日 1時