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井「いやいや、Aはともかく、大希は分かってるでしょ！？」
A「…そうなの？え、私なんかした？」
理くんに聞いても、目を逸らして答えてくれないし、大希くんもずっとニヤニヤするばかりで答えてくれる気はなさそう。
まーいいや後で聞こうなんて、楽観的に考える。
新「…Aは知らなくていいよ、いい大人が勝手に勘違いしただけだから。」
A「ふーん。あ、大希くんそろそろいいよ。ありがとう。」
常「もーいいの？」
大丈夫と告げて私の上から降りてもらう。
うわ、すごい。めっちゃ腰が楽。
A「大希くん、天才。また今度やって！！」
常「いいよ。その代わりマッサージ分、今度何かご褒美もらお」
A「仕方ないな〜」
2人でふざけ合ってると、また拗ね始めた理くんが目に入る。
私たちの方をじっと見て、話に混ざりたそうな。
でも、話しかけてもらいたそうな。
A「理くん？拗ねてるの？」
井「…拗ねてません」
そーゆーのを拗ねてるって言うんだよ。
相変わらず苦笑いしてる和輝くんと、せきゆー。
その一方で、大希くんは知らねーとでもいうように、どかっと足を広げて座っている。
A「ふふ、かわいいね」
そう言って人差し指で理くんのほっぺをつつく。
髭もあるけど柔らかいほっぺを何度も触ってると、急に手を掴まれる。
井「…A、マッサージして」
A「…私が？理くんに？」
「そう」と一言だけ言うと、大希くんが座ってたソファーに私を連れて行き、大希くんのことは立たせて別の場所に行ってと指示を出している。
流れるような一連の流れに戸惑っていると
井「俺、脇腹あたりが痛い。」
とだけ言って、ソファーに仰向けに横になる理くん。
A「…私がマッサージしてあげればいいの？」
井「そう。早く〜」
なぜか急かされる私だけど、その前に理くん。仰向けじゃなくてうつ伏せでしょ。
常「いや理。なんで仰向けなんだよ。」
大希くんが私の思ってることを、そのまま口にしてくれた。
井「だって、やってもらいたいのは腰じゃなくて脇腹だもん。前面の方だよ。」
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作者名：きなこもち | 作成日時：2023年10月3日 1時
