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写真集をみんなでめくってみると、いつ撮られたのか全くわからない私の写真がいっぱい。
本当の写真集みたいに、見事に綺麗に本になってる。
A「え、えちょまって、なにこれ」
井「……最高すぎるんですけど」
天を見上げながらまた私に抱きついてこようとする理くんを両手で跳ね除けて、せきゆーに事情聴取。
せきゆーの話をよく聞くと衝撃的な話が、、。
メンバーと私のLINEグループの他に、4人だけのグループがあってそこに私の写真を送り合っていると、、。
笑ってる私、寝てる私。ちょっと拗ねてる私。酔っ払ってカメラ目線の私(記憶ないけど)。
まーとりあえずいっぱい送り合って、アルバムができていると。
その写真をせきゆーが選んで写真集にしたと。
A「…やだ！だめ！！理くんそれ没収！！」
井「何言ってんの！だめ！！俺の宝物！」
理くんの手から取り返そうとするけど、まー取り返せるわけもなく逆に少し押されて反対側の大希くんにぶつかりそうになる。
常「おーAげっと。」
大希くんはバランスを崩した私を後ろから優しく抱きしめてくれて、私の肩に顎を乗っけて続けて言う。
常「ねーそれ俺も欲しい。」
A「大希くん！？だめ！！」
和輝くんまで欲しいなんて言い始めて、4対1の口論が始まる。
でもそんな口論、始まって10秒も経たない内にせきゆーの一言で終わった。
勢「…もちろん、4人分あります」
A「…はぁ！？！？もーーなんで！」
全員の「ナイス〜」の声が響き渡って、和輝くんと大希くんとせきゆー全員の手に、私の意味わからない写真集がわたった。
A「も〜最悪。恥ずかしすぎる。」
井「よし今のAの写真もアルバムに追加しといてね」
A「…え、今撮ったの？？」
4人とも「もちろん、当たり前じゃん」みたいな顔して、私はついていけない。
自分の写真集なんて恥ずかしさ極まりないけど、みんなに愛されてるのかななんてプラスに捉えて、今日だけは見逃すことにする。
理くんが1番喜んでるし、、、。
見逃すのは今日だけね！！
いつか絶対4冊分回収してやる。
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作者名：きなこもち | 作成日時：2023年10月3日 1時
