25匹目。 ページ28
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ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ……ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ……とアラームの音が部屋に鳴り響く。
まだ朝日も昇っていない頃。彼女は動き始めたのだ。
昨日隣で一緒に寝たせんせいは彼女の足元に動いたようだった。寝ぼけ眼でスマホを見れば4:25。いつもは二度寝などして結局ギリギリまで寝ているのだが今日はそうもいかない。
もそもそと起きて立ち上がる吉野。それに気づいたのか鬱も目を開け、小さく「にゃぁ。」と鳴く。少し驚いた吉野だっただが『おはよ。』と挨拶を返す。
いつぶりだろうか。おはようと声をかけたなんて。
まぁ、いっか。とすぐに考えることをやめそのまま洗面台へと歩き始める。洗顔、歯磨きと一通りやることをすればやっとリビングへ。
閉まった黒いカーテン。しかし、昨日までとは違う景色。
テーブルやソファーには色とりどりの猫たちが丸まっていたり、起きていたり。
その光景に思わず顔が綻んでしまう。あぁ、昨日のは幻ではなかったのかと思えばとても嬉しい。
いつもは憂鬱な朝も今日は少し良いものだと思う。いつもよりルンルンな足取りでキッチンへと立ってお弁当と朝ごはんを作る。
本当は昨日作り置きをしておく予定だったのだが。まぁ、いいか。手際よく料理をしていく吉野。
ガタッ……ガタッ……と言う音がキングサイズのベットがある部屋から聞こえてくる。
「……おはよう………？」
寝起きだからか茶色い髪の毛は少しぴょんっとはねて、寝癖がついている。オスマンはいつもの声より大分低く朝は弱いのかと吉野は予測する。
『はよ。まだ寝ておけば？』
時計を指させばそちらの方に眠そうに目を向けるオスマン。「ほんまに4時半に起きとる……」と少し驚いていた。
大半の猫たちはオスマンと一緒に寝ていたようでゾロゾロと猫を引き連れているオスマン。
まるでカルガモの親子的な……
そう思い、クスッと笑ったあと『ほら、布団あっち。』と寝ぼけたオスマンの背中をベットのほうに押し、そのままオスマンはバタッと布団に倒れ込んだ。
彼も大概大変なんだろうか。
少し親近感を覚えた吉野は『おっし……』と小さく気合を入れて出勤準備を始めた。
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こはく - 尊いがすぎますね、尊4するところでした。と言うかしました。 (2023年3月21日 9時) (
レス) @page21 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)
何をするにも「ら」を言ってしまう人です - 初コメ失礼します!顔面手で押さえつけて天仰いでました!尊いｯｯｯｯｯｯ (2023年3月4日 23時) (レス) @page25 id: 3e8fde3e6c (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - んやぁ〜！！！可愛い！癒されます！！ (2023年3月4日 22時) (レス) @page23 id: 8d2f6f943b (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - 癒しです……顔の筋肉ゆるゆるになりながら読ませていただいてます、応援しています！！ (2023年3月4日 22時) (レス) @page23 id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
白猫のテト - いつも楽しく読んでいます！主人公のgrさんに対する態度がすきです。 (2023年3月3日 16時) (レス) id: 8e42a39025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びとうぃーん。 | 作成日時：2023年2月28日 21時
