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○鈴芽side
こちら鈴芽。ただいま危機に陥っています。
本来、今頃なら私は大学の友達と合流して大学の図書館で勉強をしてから二限目を一緒に受ける予定でした。
しかしっ、
赤間さんを拾ってしまったせいで大幅に時間が遅れるのなんのその。
｢(かと言ってほっとけないし……)｣
そんな焦っている私を感じ取ったのか赤間さんは『そろそろお暇した方がええよな……』
と下駄を履く始末。
｢(いや、いやいや、この人スマホも自動ドアもら知らないんだよ！？
ほっといたらどうなるか……)｣
私がとった判断はこうだった。
｢そっ、草太さん！
今日休みですよね！今から知り合いを連れていくので私の学校が終わるまでお願いします！｣
〈えっ、ちょ、鈴芽さん、まっ〉
なんて言葉は一旦無視して。
草太さんに赤間さんをお願いしようと思う。否断じて私に友達がいないからとかでは無い。
近くにいてなおかつしっかりしてる。
これまでに赤間さんにあった人もいない。
｢赤間さんっ！｣
と声を張ってドアを開けようとしていた赤間さんを静止させる。
『いや、ほんまもうお世話になりすぎて……』
｢違います！今から知り合いのとこ行きましょ！
私今から学校なので！3時間、3時間だけなので！｣
と必死に止める私があまりにも凄かったのか『お、おん……』と言う声だけ帰ってくる。
┈┈┈┈┈┈┈
ガチャ……
今度はオートロックもない少しボロいアパート。
｢草太さーん｣
なんて声でいつものように呼ぶと｢知り合いって……｣と少し困り気味の草太さんが出てくる。
道中そんなに距離はなかったが赤間さんはキョロキョロ色々なところをみていた。
｢はい、こちら宗像草太さん。
んでこっちは赤間Aさんね。よろしく！草太さん！｣
｢じゃ！｣
なんて足早に撤退して最寄り駅まで走った。
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作者名：名無し68506号 | 作成日時：2022年12月27日 21時
