＃４８ . ページ48
MH「…ちょっと、話そ」
ゆっくり、繋いだ手に力を込めて。
近くの公園へと足を進める彼に、私はぎゅっと目を瞑る。
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MH「俺は別れるつもり無いし、別れたくないと思ってる。
でも、Aが別れたいって言うなら、不安で仕方ないって言うなら、俺は…」
貴「違う！そんな事ない！！別れたくなんてない…」
MH「うん、だけどさ、」
ベンチに座って、泣きじゃくる私を優しく撫でながらキチンと自分の意見を言ってくれるミンハオ。
MH「俺はAを不安にさせるのは本当に嫌だし、Aが辛いのは俺も辛い。」
普段絶対に言わない事も、真っ直ぐ私の目を見つめて言ってくる。
なのに私は、
貴「別れたくない…次別れるって言ったら怒る…」
MH「…泣くなって」
別れたくないの一点張りで、彼を困らせるだけ。
不安でたまらない。苦しくてたまらない。
だけど別れたくないの。
ミンハオの事が好きだから、絶対に別れるなんて嫌なの。
貴「ごめん困らせて…」
MH「いつもの事」
貴「ミンハオ、私と別れた方が楽…？」
MH「だと思う？」
貴「…分かんない」
MH「なんで。
別れた方が楽なら、合否発表のあと会いに来ないっつの」
貴「あ、ちょ、」
ジトッと私を見つめて。口をムッとさせて。
ミンハオは優しく私の目にキスを落とす。
優しくて、くすぐったくて、公園だから恥ずかしくて彼の胸を押すけれど、彼は止めずに私を強く抱きしめる。
MH「俺が、お前と別れて大丈夫なわけないじゃん。…バカなの？」
掠れた、声。
ミンハオの��お前��呼びは、怒った時か照れている時のどちらか。
貴「…私も大丈夫じゃない」
MH「知ってる」
私が強く抱きしめ返す時は、彼の胸に顔を埋める時は。
…どうしようもなく甘えたい時。もっとギュッと、抱きしめて欲しい時。
MH「…遠恋も無理だけど、別れる方がもっと無理」
貴「…同感です」
二人、夕焼けの公園笑い合って。
いつまでもこの時間が続けばいいと、心からそう思った。
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蜜柑 - 今読んでたらユアンちゃんが誰かと付き合うってミンハオたちでダブルデート、！！っていう妄想が止まらなすぎて弟にキモいといわれてしまった姉です、、、 (2019年10月27日 19時) (
レス) id: e61eef4724 (このIDを非表示/違反報告)
ボボベイビー(プロフ) - MIYAVIさん» 最近の私の楽しみはMIYAVI様のお話を見返すのが楽しみになっており、日常と化しております←← (2019年7月20日 7時) (レス) id: 7bffe492a2 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - ボボベイビーさん» 見返してくれるとこ有難いです好きです（真顔） (2019年7月20日 0時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
ボボベイビー(プロフ) - あ、見返して今、イ チャンのくせにできぃちゃんって呼ばれてる理由がわかったw (2019年7月19日 20時) (レス) id: 7bffe492a2 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - ちゃみさん» コメントありがとうございます！ハオ君シリーズ長編で申し訳ないです…楽しんで頂いてるだなんて本当に光栄です(;-;) (2019年5月10日 20時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIYAVI
| 作成日時：2019年1月17日 12時
