#22* . ページ22
MH「…なに?」
貴「べっ、別に!?」
脳内でそんなこと考えていたものだから、無意識にミンハオのことを見ていて…。
慌てて顔をそらすけど、
MH「なに、早く言って。」
彼は私のそばへ来て、
MH「言わなきゃ分かんない。俺、何かした?」
少し不安そうな、それでもって怒ってるような表情で、まっすぐ見つめてくる。
貴「…なんでもない」
MH「嘘つけ」
彼に嘘なんて、100年早いらしい。
顔を必死に逸らすけど、ついには頰を両手で挟まれて、
MH「頭突きすんぞコラ」
貴「キスがいいです」
ガチで怖い脅し。
ヤンキーですか?あなたは。
そこは、
MH「キスすんぞコラ」
貴「きゃ♡」
の流れでしょ?え?違う?そうだよね?
MH「早く言って」
貴「言ったら引かれる」
MH「毎日引いてるから大丈夫だって」
貴「本当、ミンハオってクソ」
MH「そんな俺を好きなのはお前」
ニヤリ、と。色っぽくミンハオは笑う。
なんだか無性に悔しくなって、
貴「…そうだよ好きだよ。
好きだからお風呂一緒に入るのかなって期待したんじゃん気付けバカ」
早口でまくし立てて、慌てて口を塞いだ。
.
MH「は…?」
.
余裕そうな表情から一変。
耳の先までみるみるうちに赤くして、遂にはその場にうずくまる彼氏がなんとも可愛らしかった。
MH「…ばかじゃないの?」
貴「ミンハオがね」
MH「襲われる覚悟あって言ってんの?」
貴「…あるって、言ったら?」
お互いに、顔真っ赤。
うずくまってるミンハオのそばにしゃがみ込み、コツンと小さく頭突きした。
MH「…見んな」
貴「やだ。顔真っ赤なミンハオも好き。」
MH「煽んなまじで」
彼の手を退けて視線を絡み合わせる。
次の瞬間には、もう真っ暗。
貴「っ…」
ガブリと噛み付くようなキスに、思わず体がゾクリと震えた。
.
.
大人のキスは、これで2回目。
彼が初めて、私の家に来た時以来です。
自分のものとは思えない声が漏れてしまって、恥ずかしいったらありゃしない。
ミンハオの両手に挟まれてる頰も、絡み合う舌も、全てが熱くてクラクラしてしまった。
.
.
貴「っ…」
ようやく離れる2人の距離。
銀の糸が2人を未だに繋いでる。
MH「ちょっと、抱きしめさせて」
ミンハオの一言と同時に、彼の香りが鼻をくすぐる。
なんだかフワフワして、変な気分。
849人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蜜柑 - 今読んでたらユアンちゃんが誰かと付き合うってミンハオたちでダブルデート、!!っていう妄想が止まらなすぎて弟にキモいといわれてしまった姉です、、、 (2019年10月27日 19時) (レス) id: e61eef4724 (このIDを非表示/違反報告)
ボボベイビー(プロフ) - MIYAVIさん» 最近の私の楽しみはMIYAVI様のお話を見返すのが楽しみになっており、日常と化しております←← (2019年7月20日 7時) (レス) id: 7bffe492a2 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - ボボベイビーさん» 見返してくれるとこ有難いです好きです(真顔) (2019年7月20日 0時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
ボボベイビー(プロフ) - あ、見返して今、イ チャンのくせにできぃちゃんって呼ばれてる理由がわかったw (2019年7月19日 20時) (レス) id: 7bffe492a2 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - ちゃみさん» コメントありがとうございます!ハオ君シリーズ長編で申し訳ないです…楽しんで頂いてるだなんて本当に光栄です(;-;) (2019年5月10日 20時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MIYAVI | 作成日時:2019年1月17日 12時