＃１３８ 壊したくない ページ39
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カタン、と物音が聞こえて、その方向をユアンちゃんが指指す。
つられて振り向けば、
貴「うそ…」
さっきまで私が文句を言っていた相手。
私を、泣かせてた人。
私の、好きな人が目の前に。
YN「頑張れ」
コソッと私に囁くと、そそくさと離れて行くユアンちゃん
待ってよ、なんて言う暇もなかった。
貴「…お、疲れ様です」
MH「…ん」
聞かれてた？聞かれてたのかな？今の話。
頭の中がパンパン
貴「いつから…いたの？」
MH「…泣き止んだ時くらい」
プシューッと全身の力が抜けて行きそう。
聞かれた、聞かれてた。
目の前がグラグラとぼやけて、俯く私。
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.
私の気持ちを知って、彼はどう思っただろうか。
��お前が俺のこと好きとかキモいからやめろ��
このくらいズバッと言ってくれた方が楽。
そしたら笑って、��本当性格悪いよね！！��って返せるじゃん？
一番怖いのは、この関係が壊れる事。
彼との楽しい時間が、無くなってしまう事。
��女の子��として見なくていい。
せめて、彼の中の��友達��でいたい。
特別なんて望まないから、ワガママ言わないから。
お願い、この関係は壊したくない。
MH「あのさ、」
耳に届く、彼の声。
なに？と涙を飲み込んで顔を上げれば、目を少し見開くミンハオ
MH「なんで泣いてんだよ」
貴「……あんたには分かんないよ」
MH「うん分かんない」
優しく、いつもみたく涙を拭ってくれる。
私の気持ちを知ったから、可哀想だから優しくするの？
いつもよりもずっと手が暖かいのは気のせい？
貴「ミンハオには…分からないよっ…」
MH「…」
貴「私がミンハオの事好きとか、知らなかったでしょ？
今どれだけ苦しいか、分からないでしょ？」
ボロボロと溢れる涙を拭うミンハオの手が、ピタリと止まる。
貴「…ごめん、急に。
返事はいらないから、とりあえず今まで通りに接して欲しい…
今日を境に気使われるとか、キツイ…からさ」
この関係を壊したくない一心で、一言一言、必死に伝える。
ミンハオの顔を見れなくて、ただただ俯く。
MH「ふざけんな」
怒った彼の声。
グイッと無理矢理顔を上げられて、彼と視線が絡み合う
MH「お前こそ、何も分かってないじゃん」
彼の言葉の意味を理解するまで、あと少し。
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屋久屋 - 面白すぎてつい一気にここまで読んでしまいました！やっぱりミンハオの小説は少ないですよね、、ありがたかったです！最高でした❤️ (2022年10月15日 17時) (
レス) @page48 id: dd4c02f499 (このIDを非表示/違反報告)
恐竜オタク - ハオペンからしてこの小説は神や‼️今日からMIYAVIさんペンだわこりゃ (2022年3月12日 15時) (レス) @page41 id: 4dc5ed531b (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - Marineさん» 私もです！ハオ君シリーズ５まであります…長くて申し訳ない…。楽しんで頂けたら幸いです！ (2019年7月2日 7時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
Marine - うわぁもう可愛い…！！！！好きです！！！MIYAVIさんが好きです（突然の告白←）もっともっと読みたくなります…！ (2019年7月2日 0時) (レス) id: 3909a143f6 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - ゆめぐみさん» 返事が遅くなり申し訳ありません！婚約者のパスワードでよろしいでしょうか？ (2019年4月4日 10時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIYAVI
| 作成日時：2018年12月17日 16時
