＃７４ 貴方side ページ26
.
��私は…！��
あの時、私は何を言おうとしたんだろう。
そして、
SN「辛い事…思い出さなくていい
今、話さなくていい…無理しなくていいから」
スニョアの言葉が蘇る。
なんで？なんで？
優しく私を抱きしめたスニョア。
あの時の私には、振り解くという選択肢はなかった。ただ、目の前がぼやけた瞬間、あの温もりに包まれて…
もの凄く安心できたのは事実。
あの時もそうだった。
ジョンハンに抱きしめられた時も、あの時も私は…
貴「…意味分かんない」
ほんと、分からない。
自分が何をしたいのか、彼らが何をしたいのか。
自分の気持ちも、彼らの気持ちも。
.
そこまで考え、枕に顔を埋める。
フカフカの枕に暖かい毛布。
こんな綺麗な所で寝れるなんて、思っても見なかった。
一生あの場所に閉じ込められると思ってた。
ここはあそこと何もかもが違う。
明るくて、暖かい。
綺麗で、怒鳴り声も人の呻く声も、喘ぐ声も、何も聞こえない。
ただ聞こえるのは綺麗な歌声と、うるさい足音。
与えられるのは、残飯じゃなくて温かいココア。
私を殴る手はどこにもなくて、私を縛る呪いのような言葉も、手枷も足枷もない。
こんなに幸せで良いのだろうか？
…怖い。
今こんな恵まれたところにいる分、ツケがまわってくるのでは？
家畜がこんな幸せを味わって良い訳がない。
そう、私は家畜。あいつらの商売道具。
逆らうことは、許されない。
感情を持ってはいけない。
幸せになってはいけない、ただの道具。
世界を勝ち抜いた勝者達のおもちゃ。
そこまで考えて目の前がぼやけている事に気付く
貴「っ…」
涙なんて、とうに枯れ果てたと思ってた。
それでも今、零れ落ちる涙は、溢れて止まないこの涙は…
この幸せが壊れるかもしれない事に対しての不安の証。
私が今、幸せな証。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 851人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MIYAVI(プロフ) - たぬきそばさん» またまた登場MIYAVIですぅーたぬきそばさん本当にありがとうございます…！！もう本当に嬉しすぎて元々ぐちゃぐちゃな顔をもっとぐちゃぐちゃにさせてコメント読んでます（号泣してるって事です）更新します！！これからも読んでくださると嬉しいです（めり込み土下座） (2018年8月30日 14時) (
レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
たぬきそば(プロフ) - もう本当に最高過ぎますって！(前作に続き2回目の登場)MIYAVIさんの作品ドストライクすぎて今すぐMIYAVIさんを崇め奉りたい気分です(( めっちゃ応援してます更新ヨダレ垂らしながら待ってますのでMIYAVIさんのペースで頑張ってください！あなたは天才だと思います！笑 (2018年8月24日 17時) (レス) id: 256b77adf6 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - カニさん» 申し訳ありません、ご指摘下さりありがとうございます 以後、気をつけます (2018年8月21日 20時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
カニ(プロフ) - オリジナルフラグ外してください。違反ですよ (2018年8月20日 1時) (レス) id: 003c4d24cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MIYAVI
| 作成日時：2018年8月19日 22時
