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結局ビショ濡れ。
最悪〜！前髪が…なんて女子の声が響く昇降口。
あらら…と私もため息ついて、自教室のある２階へと足を出す。
「Aさん…！！」
階段、踊り場で。
耳に届いた、あの子の声。
えっ…と固まる私の体は正直で、思わず声の方へと顔を上げる。
『ハ、ンソルく…』
「うわ、やっぱりビショ濡れ…これ使って」
汗だくの、ハンソル君。
心配そうに私の顔を覗き込む、ハンソル君。
なんで？
ここに？
体育館でバスケのはずじゃん？
ぽこぽこ浮かんだ疑問。
とりあえず彼の差し出すタオルを受け取ろうとすれば、「ほら、しっかり拭いて」と待てないとでも言うように私の手をすり抜けて、頭の上に被された。
「…あと、これも着てて」
『え、いやでも』
「いいから着てて」
自分が着てたジャージも、私の肩にかけて。
チャック、上までしっかり上げて。
先生「教室にいる女子は体育館集合〜！
自習ではなく男子と一緒にバスケ…ってこらハンソル！！！お前居ないと思ったらなんでここに…！」
「あ、見つかった」
先生「戻りなさい！！！」
先生に怒られて、素直に頷いた彼の背中。
ハンソル君！と慌てて声をかければ、
「うん？」
『あ、りがと』
「……うん、」
彼は止まって振り向いて…。
『っ…』
ねぇ、ハンソル君。
もしかして、私のためですか？
勘違いしても良いですか？
バスケ抜け出して、教室行って。
風邪ひかないように、って…私のためだって。
ねぇ、ハンソル君。
もしかして、もしかしてさ…
『その顔…反則だってば……』
NO「Aちゃん？！顔真っ赤だよ？！」
君が、私の事を凄く好きだって。
誰よりも大切にしてくれてるんだって。
勘違い、しても良いんですか？
否、自惚れちゃっても、良いんですか？
チェ ハンソル。
末恐ろしい、私の彼氏さん。
小さくなってく彼の背中を見つめながら、私は両目をギュッと瞑る。
うるさい心臓。
熱い顔。
恥ずかしい、とは違う。
胸が高鳴るこの感情に、なんと名前を付ければ良いだろう。
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リリィ - え！？え！？まだまだ先があってもおかしく無いのに終わってしまった、、続き気になるのに終わっちゃった、、涙 (12月17日 0時) (
レス) @page40 id: 9fb18e58d9 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - めちゃくちゃ話の内容が気になりすぎて、終わり、の3文字を見た瞬間本当に叫んでしまった午前2時。ほんとにめちゃくちゃ最高です。あの、ほんとに、この先の展開が最高に楽しみです。 (8月8日 23時) (レス) @page40 id: c8ce101485 (このIDを非表示/違反報告)
屋久屋 - めっちゃ好きです！良い所まで来ていて更新お願いしたいです(＞＜)欲言っちゃってすみませんっ。でもめっちゃ気になります！頑張ってください🫶 (2022年10月15日 14時) (レス) @page40 id: dd4c02f499 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - yummy0711さん» yummy0711さん！コメントありがとうございます☺︎キュンキュンしっぱなしだなんて嬉しすぎてにやけましたありがとうございます。これからもキュンキュン通り越してギュンギュンしていただけるよう全力を尽くします（ ; ; ） (2022年6月14日 21時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
yummy0711(プロフ) - MIYAVIさん、初めまして。いつも楽しく読ませていただいております。お話の続き大変面白く、キュンキュンしっぱなしでした。日常生活もあり、大変だとは思いますが、これからも頑張ってください！応援しています。 (2022年6月14日 10時) (レス) @page37 id: 9293c54bc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIYAVI
| 作成日時：2020年5月14日 10時
