＃２３猫、外へ出る（＊） ページ24
(ジョンハン side)
JH「そんじゃ行ってきます」
マイバックとメモを持ち、玄関前で声をかける。
「行ってらっしゃい」や「気をつけて〜」の声の後、少し大きめな誰かの足音。
なんだなんだと首を傾げれば、凄い勢いで走ってきたちっこいやつ。
JH「俺、買い物行くだけだよ？」
俺の前。
パンパンな口を押さえもぐもぐしてるAが愛おしい。
どうやら俺が仕事に行くと勘違いしたらしく、俺の言葉の後「なぁ〜んだ」とでも言いたそうな顔をした。
JH「なにA。さっきまで寂しそうな顔してたくせに」
貴「……見間違い」
JH「違いますぅ。俺にははっきり見えたもんね」
ゆるゆる、緩む頬を見られたくなくて。
ぐわしぐわし、少し雑めに頭を撫でる。
JH「……じゃ、行ってくるね」
パッと、手を離して。
にこり、微笑めば彼女たちは見るからにシュン…とする。
ただの買い物なのに。なんでそんな顔するかなぁ。
JH「〜〜っ！もう！この子は本当に！！」
無理だ。可愛い。可愛すぎるぞこいつ。
未だモグモグして、寂しそうにポツン…と立ってる天使を前に。
俺は少しの間考えてから、屈んで手を、差し伸べる。
JH「…一緒に行く？」
＿＿＿＿ ＿
＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿
JH「A、そこ階段、気をつけて」
貴「わ…」
JH「気をつけてって言ったでしょうに」
小さな手を引いて外へ出れば、太陽が体を照らして少しだけ暑苦しい。
JH「Aほら、ちゃんとマスク付けて」
そんな暑い中、帽子にマスクと完全装備な猫ちゃん。俺はふと、Aが外へ出たと知り大騒ぎするメンバーを想像する。
………うん。
JH「Aちゃん。
要済ましたらちゃちゃっと帰るよ？いいね？」
少しばかり緊張してる俺の前。
コクリ、頷くAの目は、心なしかキラキラと。
あの日。あの時。あの場所で。
俺たちと出会ってから、アレだけ警戒心が強かった猫ちゃんが…。
よくここまで成長したなぁ、なんて感慨深い。
本当、出会った日から一度も。
一歩も、一瞬たりとも、俺たちの宿舎から出なかったもんな。
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揚羽(プロフ) - 前作から一気読みしてしまいました!! この作品大好きです! 更新待ってます! (2022年8月24日 12時) (
レス) @page46 id: f89d446e74 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - ちゃんそるさん» ちゃんそるさん！！！お久しぶりです！！！近いうち、長らく更新出来なかった説明も兼ねて更新致しますので、もうしばらくお待ちください…（ ; ; ） (2022年5月26日 8時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - 黄鳥さん» コメントありがとうございます。返信大変遅くなり、本当にごめんなさい（ ; ; ）近いうちに更新いたしますのでもう少々お待ちください…！！ (2022年5月26日 8時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんそる(プロフ) - 更新のお知らせが来たとき、本当に嬉しかったんです。MIYAVIさんの生存確認ができたので（え？）またお話しできる機会がありましたら、その時は色々お話ししましょうね！大好きです♡ (2022年5月25日 22時) (レス) id: e0e3c5249f (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんそる(プロフ) - お久しぶりです。お元気でしょうか…？久しぶりに通知が来たのでコメント送ります^ ^コメントやボードでやり取りしていた頃からもう2年経つみたいです…時の流れは早いなあ…私はすっかり環境も変わってしまいましたが、相変わらず元気にしてます。 (2022年5月25日 22時) (レス) id: e0e3c5249f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIYAVI
| 作成日時：2020年3月28日 11時
