＃４４ ページ44
「「「ヒョォン……」」」
マンネラインの間抜けな声が聞こえ、横を向く。
SM「…どうしたの、３人とも」
JH「いやどうしたのじゃないでしょ。ソクミナの顔色が悪すぎる。」
SM「え、あ、そう…？ごめんね気をつける」
SG「ヒョン、ビタミン…」
スングァナの差し出すビタミン剤。
一度深呼吸して飲み込めば、隣のジョンハニヒョンは深いため息。
JH「……謝れば良いじゃん」
そうだよ。謝ってこればいいじゃんか。…って。
口々に皆んなが呟いて。
その少しのざわめきが、重くて。辛くて。
SM「謝って解決するなら、もうとっくにしてるって…」
苦し紛れに俺も言い返す。
頬を涙が伝うけど、拭いとる気にもならない。
…なんだっけ。どうなったんだっけ。
よく覚えてないけど、アレから一週間俺とAは顔を合わせていない。
いや、正しく言えば避けられてる。
俺がAに、避けられてるんだ。
SM「……当たり前か」
今朝も、俺を見た途端に視線を逸らした彼女。
声をかけようものなら、酷く悲しそうな顔をして逃げられる。
SM「嘘つきは嫌いだよね、そうだよね」
口から出るのは自虐的なものばかり。
言ってて悲しくなって、辛くなって。
SM「バカだ俺……超バカ……大っ嫌い」
グシャグシャと。頭を掻き毟る。
JH「俺は好き」
ストレートな言葉と共に、ジョンハニヒョンからの愛の拳が飛んできたのはその直後。
SC「え、ちょ！？ジョンハンさんっ！？」
SG「ジョ、ジョンハニヒョンがソクミニヒョンを…」
MG「なぐ、な、なな、殴っ！！！」
CH「殴っ……た…？」
SN「ソクミナは親父にも殴られた事ないのにッ！！」
ギャーギャー騒がしくなる楽屋。
何が起こったか最初の数秒分からなくて、殴られた頬を抑えたままボーーっとヒョンを見上げる。
JH「ウジウジグダグダ腹立つ。
は？なに？自分が嫌い？俺はお前のこと超好きなんだけど！！心優しい弟が大好きなんだけど！！！」
SC「ジョンハナ俺のことは！？」
JH「ゴリラの出番じゃねぇんだよ黙っとけや！」
JS「ジョンハナ、僕のことは？」
JH「シュアは言わなくても分かるでしょ！！好き
！！」
SC「こんちくしょおおおおおおお」
ちょっと待って。なんなのこの状況。どこから突っ込めばいいの。
スングァンの方を向けば「俺に助けを求めるな」的に視線を逸らされた。
え、なに。ひどくない？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1381人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MIYAVI(プロフ) - のののんさん» 応援ありがとうございます！頑張ります…！！ (2020年7月29日 16時) (
レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - のののんさん» コメントありがとうございます！素敵だなんて…（ ; ; ）もしかして他の作品も読んでくださったんですか…？凄く嬉しいです(TT)！ソクミンさんのお話２作目もボチボチ考えているので、いつになるかは分かりませんが、また執筆させて頂きますね…！ (2020年7月29日 16時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
のののん - 素敵なお話でした！！またドギョムのお話読みたいです！MIYAVIさんのお話どれも好きです！応援してます！ (2020年7月25日 23時) (レス) id: dc211264bf (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - Marineさん» 完読お疲れ様です！ありがとうございます！！Marineさんの暖かいコメントで、とっても幸せな気持ちになりました。この作品を描いて良かったって思いました(TT)最後までお付き合いくださり本当にありがとうございます！！お世話になりました…！ (2020年5月24日 18時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - Marineさん» 返信遅れました！！ごめんなさい！！（ ; ; ） (2020年5月24日 18時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MIYAVI
| 作成日時：2019年7月13日 0時
