＃４ ページ4
貴「ソクミンさん…でしたよね？
何年生まれなんですか？」
SM「えっと、１９９７年です」
貴「え！？嘘っ！！」
SM「え、ほんと」
ぱあっと、顔を輝かせて。
彼女は、私も同じです！同い年です！年下かと思ってました！…って。
あまりに嬉しそうだから、気付けばつられて笑ってた。
貴「待望のご近所さんが同い年だなんて…！」
SM「待望だったんですか？」
貴「はい！そりゃあもう！
上の階も下の階も、だーれも住んでなかったから寂しくて！」
キラキラ目を輝かせて。子供みたい。
そんな無邪気な彼女を目の前にして、ここ家賃高すぎるもんなぁ…そりゃなかなか引っ越して来ないよなぁ…なんてボンヤリと。
貴「ソクミンって、呼んでいいですか？」
SM「っあ、は、はい！」
…ちくしょう。
ボンヤリしてたから、彼女の質問にめちゃくちゃワタワタして。
クスクス笑う彼女の手前、めちゃくちゃ恥ずかしかった。
.
貴「Aって呼んで」
目を、細めて。
にっこり優しく微笑む彼女……否、A。
((笑った顔可愛いなぁ…似合うなぁ…))
今朝も少し思ったけれど、それよりより一層、強く感じて。
サセンかもなんて疑ってた自分がバカバカしくて。申し訳なくて。
SM「Aよろしく」
貴「うん、よろしく」
改めて、握手。
初めて自分から、手を差し出した。
チン…という高い音と共にエレベーターのドアが開いて…。
貴「じゃあソクミン、おやすみなさい」
SM「うん、おやすみなさい」
俺を見てから、彼女が足を踏み出した。
その背中を少し見送り、ドアのボタンを押して…
貴「あっ…！ソクミン！」
SM「んっ？」
ゆっくり、ゆっくり。
閉まり始めるドアの間。彼女がクルリと振り返り…。
貴「아낀다！教えてくれてありがとう！
…とっても素敵な曲ね！あの曲…！！」
眩しいほど。目眩がしてしまうのではというほど。
にっこり笑って、手を振って。
SM「っ…」
まさか。そんな。嘘だろう…？
胸がきゅうっと狭くなって、苦しくなって…。
SM「っ…嘘でしょ…？」
ドアが完全に閉まってから、はやる胸にそっと手を添えた。
彼女が振り返った瞬間。彼女が微笑んだ瞬間。
確かに自分の中で。
うん、そう。あれは確実に。
恋に落ちる、音がした。
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MIYAVI(プロフ) - のののんさん» 応援ありがとうございます！頑張ります…！！ (2020年7月29日 16時) (
レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - のののんさん» コメントありがとうございます！素敵だなんて…（ ; ; ）もしかして他の作品も読んでくださったんですか…？凄く嬉しいです(TT)！ソクミンさんのお話２作目もボチボチ考えているので、いつになるかは分かりませんが、また執筆させて頂きますね…！ (2020年7月29日 16時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
のののん - 素敵なお話でした！！またドギョムのお話読みたいです！MIYAVIさんのお話どれも好きです！応援してます！ (2020年7月25日 23時) (レス) id: dc211264bf (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - Marineさん» 完読お疲れ様です！ありがとうございます！！Marineさんの暖かいコメントで、とっても幸せな気持ちになりました。この作品を描いて良かったって思いました(TT)最後までお付き合いくださり本当にありがとうございます！！お世話になりました…！ (2020年5月24日 18時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - Marineさん» 返信遅れました！！ごめんなさい！！（ ; ; ） (2020年5月24日 18時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIYAVI
| 作成日時：2019年7月13日 0時
