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貴「こんばんは!おすそ分けでーす」
SM「っ…ありがとう!」
その日の夜。
いつものように、今日初めて会うかのように笑いかけてくれるA。
何事も無かったかのように微笑み返す自分が憎たらしい。
貴「本日はパエリアです」
SM「お、美味しそうだぁ…」
貴「うん?やけに挙動不審だね?」
SM「そっ…んなわけない!!あはは…」
ごめん。ごめんね、A。
今日もまた俺は、君に嘘をつく。
君の腕にある青あざを。
昨日までは無かった、新しい青あざを、見て見ぬフリするんだ。
貴「じゃあ、おやすみなさい」
SM「…うん」
明らかに疲れた顔をしている君に、何も声をかけないんだ。
本当はもっともっとお話したいけど、化けの皮が剥がれるのが恐ろしいから…バイバイするんだ。
SM「あー……本当…」
バカヤロウ。
なんであの時、嘘なんてついたんだろう。
本当、バカヤロウ。
.
.
.
.
マネ『ソクミナ、事務所来れる?車向かわせるから』
SM「はい!平気です!」
マネ『ジフナ達も来れるかな?』
SM「あー…今さっきジム行きました」
マネ『了解、じゃあソクミナだけ来て』
SM「はい、分かりました」
マネヒョンからの呼び出しの電話。
切った後、軽くため息をつき、生まれて初めて、慣れない手つきで軽くメイクを施す。
SM「……今日も一日、バレませんように」
宿舎を出る際、小さく呟いて。
グッと帽子を深く被り、奥歯を噛み締めた。
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MIYAVI(プロフ) - のののんさん» 応援ありがとうございます!頑張ります…!! (2020年7月29日 16時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - のののんさん» コメントありがとうございます!素敵だなんて…( ; ; )もしかして他の作品も読んでくださったんですか…?凄く嬉しいです(TT)!ソクミンさんのお話2作目もボチボチ考えているので、いつになるかは分かりませんが、また執筆させて頂きますね…! (2020年7月29日 16時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
のののん - 素敵なお話でした!!またドギョムのお話読みたいです!MIYAVIさんのお話どれも好きです!応援してます! (2020年7月25日 23時) (レス) id: dc211264bf (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - Marineさん» 完読お疲れ様です!ありがとうございます!!Marineさんの暖かいコメントで、とっても幸せな気持ちになりました。この作品を描いて良かったって思いました(TT)最後までお付き合いくださり本当にありがとうございます!!お世話になりました…! (2020年5月24日 18時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - Marineさん» 返信遅れました!!ごめんなさい!!( ; ; ) (2020年5月24日 18時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIYAVI | 作成日時:2019年7月13日 0時