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#31 ページ31

SC「おい」





イケメンエロガッパ……否、東高のトップ、チェ スンチョルの低い一声。
たまり場にいた全員が、静かに席を立って足早に去って行く。

圧倒的な権力。圧力。
凶暴な東高生をまとめるその彼の力を、ヒシヒシと見せつけられた。






貴「…なんで人払いしたの」

SC「二人きりになりたかったからだけど?」

貴「やましい事考えてるかと…」

SC「考えてないって言ったら嘘になる」

貴「本当変態」

SC「男はみんなこんなもんだって」






ふっと笑うスンチョル。
どうしようもない変態のくせに。
彼の色気に一瞬だけクラリと目眩がした私は、もっと変態かも。







SC「…痛い?」

貴「めっちゃ痛い」






ベットの脇に腰掛けて、彼は私の脇腹を撫でる。
本当に東高のトップかと疑う程、その手つきは優しい。






SC「…うわ、痛そ」






ペラリ、私の服をめくって。
痛々しい痣を目にした途端、顔を歪める彼。






SC「…お前の肌に付けられるのは、キスマだけで良い」






掠れた声で、そっと囁いて。






貴「んっ…」






そっと、痣に、キスをする。
チュゥっと吸われた一瞬は、甘い痛み。







SC「…やべ」

貴「ちょ、やだよ!?」







…変な声出さなきゃ良かった。
スイッチが入ったスンチョルは、もう。






SC「何にも抵抗出来ないもんな」

貴「…最低」

SC「俺の下にいる時のAが一番えろいよ」

貴「…」






止まらない。止められない。
覆いかぶさって濃いキスを降らせる彼に、必死に応える私。
静かな部屋にリップ音だけが響いてる。





貴「んぁ…」

SC「…めっちゃいい顔」

貴「…見ないで」

SC「断る」






耳に、首に。
彼の熱い舌が這う度、下半身がいやらしく熱を帯びる。







SC「…我慢、無理そうなんだけど」

貴「最初からするつもりないくせに」

SC「…ご名答」







露わになる、私の刺青。
青く、深く、胸元に刻まれたアゲハ蝶。





SC「…めっちゃ綺麗」

貴「ゃ…見ないで…」





彼がにやりとする度に。
私の体がビクリと波打つ度に。





SC「…やっぱお前、キスマ似合うよな」





青いアゲハの周りに、小さな紅色の。






貴「…もっと、付けなさいよ」

SC「…喜んで」







華が咲いた。







貴「ぁっ…そこダメっ…」

SC「ビショビショですけど?」

貴「ゃあ…っ……」





どんなに美しいアゲハ蝶でも、甘い甘い罠にかかったが最後。
抜け出す事なんて、もう不可能。

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MIYAVI(プロフ) - 蒼空さん» ただいまです!コメントありがとうございます(;×;)お待たせした分、ドシドシ更新しますのでお付き合いくだされば幸いです… (2019年6月12日 11時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - MIYAVIさん!おかえりなさい。これからも更新待ってます (2019年6月12日 4時) (レス) id: f7a6a0cd8a (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - ricoh19さん» ポッキーは鼻から食べましょうね^ ^ 頑張ります!ありがとうございます!! (2019年6月11日 21時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
ricoh19(プロフ) - MIYAVIさん» 会いたいだなんて、嬉しすぎてポッキー耳から食べれそうです。私とも結婚してー…ファイトー!! (2019年6月10日 20時) (レス) id: 7bffe492a2 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - いつきさん» 全力でただいまハニー状態です。何言ってるんですか結婚してるじゃないですか私たち(ごめんなさい)お待たせした分色々とご用意したので、ピーナッツは是非鼻から食べてください! (2019年6月10日 18時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MIYAVI | 作成日時:2019年3月15日 7時

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