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「オンニ!!!」
至福のおやつタイム、チーズケーキを一口で食べようとしていた私の元に、妹達のSOSが届けられた。
「ソナが東高の奴らに…!」
貴「東校って男子校だよ!?」
「手を出したらしいです…」
なぜ私の妹達は男子相手に喧嘩を吹っかけるのだろうか。その神経に乾杯じゃ。
「なんかもう、ボコボコらしくて…」
貴「ボッ……はあ!?」
「とにかく早く来てください!!!」
ソナの可愛らしい顔がボコボコと聞いて、黙っている姉さんはいないだろう。
チーズケーキに別れを告げて、男子校だろうがなんだろうが、私は死に物狂いで足を動かした。
「オンニ!?バイクで行かないの!?」
貴「無免許運転はいけません!」
「ええええ!?」
妹達の講義の声。
いやいや、ダメでしょ無免許運転は。
犯罪だよ!?
というかそのバイク、盗んだやつだよね…?
バレる前に返して来なさいパボ!
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貴「ソナっ…!」
東校の近くの駐車場。
男達に囲まれて、血だらけで倒れてる可愛い妹、ソナ。
性的暴行はされてなくて安心したけれど、呼びかけても動かないソナに、私の鼓動は嫌な音を立てる。
男「うわ、西校のAじゃん」
男「お宅の妹さんに殴られたんですけど〜」
ヘラヘラと。
女相手にここまで容赦ない相手に、フツフツと怒りが湧いた。
「オン、ニ…」
耳に届く、蚊の鳴くような声。
駆け寄れば、ソナが苦しそうに私を見上げる。
「西校の奴に…恫喝してたんで…だ、黙ってれなくて…」
私の正義感は、この子達にしっかりと伝わっていたらしい。
守ってあげれませんでした…なんて悔しそうに泣くソナを、心から誇らしいと思った。
貴「ソナ、あんたは偉いよ。
次は暴力じゃなくて、話し合いで解決出来たら完璧。
もうここは、私に任せてね」
優しくそう告げれば、ゆっくりと目を閉じるソナ。
それを合図に私は、ヘラヘラと笑っている西校の男達を見据えた。
貴「誰の妹に手出してんの?」
「きゃー♡」
「Aオンニぃ!♡♡」
今日も私の小っ恥ずかしいセリフは、妹達に大人気です。
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MIYAVI(プロフ) - 蒼空さん» ただいまです!コメントありがとうございます(;×;)お待たせした分、ドシドシ更新しますのでお付き合いくだされば幸いです… (2019年6月12日 11時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - MIYAVIさん!おかえりなさい。これからも更新待ってます (2019年6月12日 4時) (レス) id: f7a6a0cd8a (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - ricoh19さん» ポッキーは鼻から食べましょうね^ ^ 頑張ります!ありがとうございます!! (2019年6月11日 21時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
ricoh19(プロフ) - MIYAVIさん» 会いたいだなんて、嬉しすぎてポッキー耳から食べれそうです。私とも結婚してー…ファイトー!! (2019年6月10日 20時) (レス) id: 7bffe492a2 (このIDを非表示/違反報告)
MIYAVI(プロフ) - いつきさん» 全力でただいまハニー状態です。何言ってるんですか結婚してるじゃないですか私たち(ごめんなさい)お待たせした分色々とご用意したので、ピーナッツは是非鼻から食べてください! (2019年6月10日 18時) (レス) id: a7bc1f7132 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIYAVI | 作成日時:2019年3月15日 7時