ジュニさんは婚約者

【脱力兄さんとミオ】 ページ23

(Aside)







『兄さん邪魔』







朝から私に、掃除機で突かれるウォヌ兄さん。
ぷくっと頰を膨らませてもダメですよ。







WN「お尻がくっ付いた〜」








移動する気が無いなら、こちらにも策があります。








『チーズバー』

WN「やめなさい」








個人的に気に入っている兄さんの伝説の愛嬌。
これを使えば何かと言うこと聞いてくれる魔法の言葉でもある。

まぁ、使いすぎには注意…あ、ほら、少し怠そうにムクッ立ち上がって、








WN「生意気に育ちやがって」







容赦なくデコピン。
痛いです、結構痛いですよ兄さん。









＿＿＿＿ ＿


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第一印象は、怖い人。
私たちを審査する目が人一倍鋭くて、本当に怖かった。

でも、実際は…？









WN「ミオや、ダンス付き合おうか？」

WN「ミオや、寝癖付いてる」

WN「さっき俺の部屋掃除してたよね？ありがとう」








誰よりも優しくて、可愛がってくれる。
ご飯も黙々と食べた後、必ず１番に美味しかったって言ってくれるし、何かと悩み事も聞いてくれるギャップ有りの兄さん。

本当、チョンウォヌしんどいよ。








WN「ゲーム」

『遠慮しとく』







「ゲーム一緒にする？」と最後まで言葉にしないのが兄さんスタイル。
というか、私がゲーム苦手なの知ってるくせに毎回誘うのなんなんですかね。嬉しいですけども。








WN「今なら手取り足取り教えちゃう」

JN「は？下心ですか？」

WN「違うよジュナ。本当違うから敵意むき出しやめて」

JN「敵意むき出しなんてしてないよ…はは…」







どこから来たのでしょうか。
ジュニさんはニコニコ微笑みながら私をゆっくり抱きしめる。








JN「渡さないもん」

WN「奪わねぇよ」







２人のこの会話は、掃除機の音によって私の耳まで届かなかった。








WN「自分以上のイケメンにしか嫉妬しないんじゃないの？…あ、俺ジュナよりイケメンか」

JN「断じて違いますけど。
ウォヌは俺のもの取るじゃんか」

WN「いや取らないし。
というか最初の一言腹立つな」

JN「俺のグミ勝手に食べたの誰？」

WN「いやグミは取るけど彼女は取らないよバカ」

JN「バカは余計」








この会話も、呑気に掃除機かけてる私に届くはずもなく…。
代わりに盗み聞きしていたらしいロゼから、後々教えてもらって、その時初めて照れちゃいました。

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