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side:紫
赤「おとーん」
紫「ん？」
つい最近5歳になった息子の大毅
いつも元気はつらつでこっちが困るくらい笑
赤「おなかいたい、、」
紫「あらら、トイレ行った？」
赤「ﾌﾙﾌﾙ」
お腹に手をあてて辛そうな表情をしとるからトイレに連れてく
赤「おとんっ、」
紫「おるおる。
あら、大毅お腹ピーピーなっちゃったな？」
トイレに行けばだいぶお腹は下ってて、
最近こういうこと多いな、なんて
赤「ママげんきかな？」
落ち着いたあとリビングに戻るとそんなことを聞いてくる大毅
紫「元気やと思うで？お空から大毅大丈夫かな？って見とるよ」
実は妻は3ヶ月前に病気で他界
今はやっと片付けやなんやらが終わって落ち着いたところ
赤「だいきっ、ままにあいたいっ、」
大毅は顔を伏せながらそう呟いた
紫「……っ、、」
赤「……おと、ん、？」
涙を必死に堪える俺を覗いてくる大毅
紫「んっ、ごめん。」
赤「…………」
今思えば、大毅はこの3ヶ月、弱音を吐いたことがない。
妻が息を引き取った時も、
"まま、おそらでもげんきでね、"
ってにこにこ笑ってた
いや、あれは無理やり笑ってた。
葬式の時も、
号泣する俺の横でずっと手を握って励ましてくれた。
大毅はずっと我慢してたんや……
紫「大毅、ごめんな、」
赤「？？」
紫「おとんもっと頑張るから」
赤「だいきもがんばるっ！
おとん！ふ、た、り、で、！やで？」
紫「そうやな、ふたりで、やな」
いつの間に腹痛が治って元気そうな大毅を見ながら、
"ふたりで"頑張っていこうと改めて決意した
"ふたりで"fin
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作者名：フライドチキン | 作成日時：2024年2月27日 15時
