WESTERS (ページ5)

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緑「んっ、っ、」

昼食の時間をすぎてもなかなか落ち着かない智洋

あと1時間もしたら仕事に行かなあかんな、
なんて考えとると、

赤「ただいまー」

バイトを終えた大毅が帰宅

黄「おかえり、大毅。」

赤「ともやばいん？」

黄「測れてないねんけど、結構熱ある気するわ。
今だいぶいいけど久しぶりに大きいパニックやった。」

赤「抱っこ変わろか？淳太もうそろ昼飯食わなあかんやろ。」

黄「そうなんよ。ちょっとお願いするわ。」

また泣き出さないかビクビクしながら、
腕の中のともを大毅に移す

緑「っ、ふぇっ、」

赤「大丈夫大丈夫。」

危なかったけど何とか成功

赤「とも、お熱しんどいなぁ。だいき居るからな？」

緑「ひっ、っ、」

まだしゃくりあげてるけど、匂いで大毅ってわかってると思う

黄「大毅まかない食べてきたん？」

赤「食べたで。とももご飯まだやんな？
俺食べさせるわ。」

俺は適当にカップラーメン、
ともは照史が作って冷凍しといてくれたスープを解凍して、
ご飯を突っ込んだ簡単なおじや

赤「とも、あーん」

緑「んっ、」

赤「いらん？食べな元気でないで？」

俺が麺をすする目の前で真剣にともの相手をしてくれる大毅

赤「朝ごはんちゃんと食べたん？」

黄「いや、残してたわ。食欲ないんかな」

赤「ともくーん、お口あーけてっ、」

緑「…ﾌﾙﾌﾙ」

赤「無理か笑」

黄「朝全く食べてへん訳やないし無理に食べさせんでええよ」

赤「ほーい」

結局とものご飯は諦めて、俺は着替えにとりかかる

赤「ちょっとごめんなぁ、、」

緑「っ、んっ、」

赤「ごめんごめん、、ありゃ39.0℃もあるわ。」

その間にも器用に大毅はともの熱を測ってくれとる

黄「これ以上高くなったら座薬入れたって」

赤「わかった」

智洋はアレルギーとかも多くて使える薬も限られる
まだ上手に子粉薬を飲めへんから、高熱のときは座薬に頼る

黄「よしっ、じゃあ行ってくるわ。
大毅よろしくな。とももばいばい！」

赤「半分寝てるわ笑」

大毅に抱っこされたまま指をくわえてうとうとする智洋

特性上これから先もきっとともが生きづらさを感じてしまうことはいっぱいあると思う

やけど、兄ちゃん6人はいつまでもともの味方やから

これからも一緒に少しずつ成長していこうな

"成長"fin