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緑「っ、けほっ、、はぁっ、、」
黄「もう少しや、頑張れ頑張れ」
ともの顔色が見えるように、横抱きにして車に乗る
本当は救急車を呼んだ方がええねんけど、
救急車の音でパニックを起こしちゃって、
余計に体力が削られてまう
呼吸をしやすいように体勢を整えたり、
車の中でできる限りのことをする
紫「あー！信号！！」
黄「崇裕！、大丈夫やから、落ち着き」
珍しく崇裕も焦っていて、運転しながら赤信号にキレているので、声をかけて落ち着かせる
紫「よし、着いた！」
黄「とも、病院着いたからな、もう少しやで！」
緑「っ、はぁっ、けほっ、、！」
必死に呼吸をするともを抱えて、病院に駆け込む
数時間後……
黄「ごめんな、兄ちゃんがもっと気ぃつけてれば、、」
診断はやっぱりアレルギー発作
アレルギーはいくつも持ってるけど、
今回は"甲殻類"らしい
家にいる組から連絡がきて、開くと、
夕飯の時、普通のコロッケと間違えて、
ともの前にカニクリームコロッケを置いてしまったらしい
俺らがともの皿に乗っける時は、細心の注意を払うから、
俺らがよそ見している間に手を伸ばしたんだろう
ともは見分けられるはずもなく、
事前に防げなかった俺らの責任
紫「淳太、俺一旦帰るけど、どうする？」
黄「あ、俺泊まるわ」
夜やし、ともはこのまま入院になって、
崇裕は一旦帰宅することに
目の前にはすやすや眠る智洋
腕にはともの大嫌いな点滴が繋がれていて、
守ってやれなかった罪悪感に襲われる
紫「今回はしゃあないよ。もちろん防げるものを防げなかった俺らも悪いけど、後悔したって何にもならへん。淳太も無理せんときや。」
黄「…そうやな、ありがとう。」
こういう時の崇裕の言葉には何度救われたかわからへん
その日はともは目を覚まさなくて、
俺は心配で一睡もせずに夜を明かした
それからというもの、
赤「望！そっちカニやないやんな！？」
桃「おん！こっちノーマルや！」
青「ノーマルて笑」
甲殻類が出る度に、
異常なほどに大騒ぎしている我が家
橙「あ！とも！そっちあかんよ！、こっち食べ！」
緑「んーん！、いやっ！」
当の本人は死ぬほど食べたがってるけど笑
"天敵"fin
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作者名：フライドチキン | 作成日時：2024年2月27日 15時
