WESTERS (ページ32)

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side:黄

夕食後、
末っ子の智洋が突然嘔吐した

お腹が痛い時とかに、"たいたい"って教えてくれることはあるけど、それも日によってで、まだまだ自分の不調を伝えるのは難しい

下に居った流星や崇裕が対応してくれて、
俺が望に呼ばれて下に降りた時には、
ともの周りはとりあえず綺麗になってた

黄「ありがとう流星」

青「え、俺は全然」

だいぶ焦った顔をしてた流星に落ち着かせる意味も込めて感謝を伝えると、よくわかっていなそうな顔笑

その後もともは嘔吐を繰り返して、

今は両耳を塞いでパニック状態

パニックの時は、余計なことをするとさらに混乱を助長させちゃうから、少し落ち着くまでそばで見守るのが決まり

緑「…うぅ、、」

嘔吐物の処理や、汚れたものの洗濯などで、
家中がバタバタしてて騒がしいから、
聴覚過敏気味のともには負担なのかも

黄「イヤマフ持ってくるわ」

流星がともの隣に居ってくれてる間に、俺はとものイヤマフを取りに行く

黄「とも、お耳しんどいな、これ付けようか」

緑「…んー！！」

黄「嫌なん？」

イヤマフを全力で嫌がるとも

どうしようかな、と考えていると……

青「なぁ、淳太、これ蕁麻疹やんな？」

流星がともの服を少し捲り、そう言う

黄「え？、まじ？」

びっくりして、俺も見てみると、
確かにお腹の辺りに蕁麻疹ができて、赤くなってる

青「これやばいやつ、やんな？」

嘔吐に蕁麻疹……

アレルギー症状に似たやつやった、、

緑「っ、けほっ、、ひゅっ、、」

黄「あかん、照史か崇裕呼んできて」

これは確実にアレルギー症状

気管支の症状も出てきて、さすがに危険

紫「淳太！」

黄「崇裕車出して、ともアレルギーやわ」

橙「淳太くん！」

黄「照史は家お願い。俺と崇裕で行ってくる。」

崇裕と照史にそれぞれ指示を出して、病院に行く準備をする

緑「けほっ、っ、ぉぇっ、、」

黄「おっと、また吐いた、、

……ともー？、病院行くからな！」

医者として、長男として、

冷静に目の前で苦しむ智洋に向き合う

紫「淳太！行こう！」

そして、崇裕が病院と連絡を取ってくれたタイミングで、
ぐったりしてるともを抱いて、崇裕と車に乗り込む

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