WESTERS (ページ24)

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緑「っ、あっくんっ、、」

照史と喋っていると、急にカーテンが開いて、
フラフラのともが出てきた

橙「おぉ、もんち。ちょ、座ろか。」

支えてあげてって照史に言われて、今にも崩れ落ちそうなともの座位を何とか保つ

赤「とも？大丈夫？」

緑「…っ、んっ、、はくっ、っ、」

赤「吐きそう？、照史ー！」

橙「はいよ、ちょっと背中摩るでー？」

ともが吐くって言うから、大声で照史を呼ぶと、
もうわかっていたかのようにテキパキとともを介抱しとる

緑「っ、んっ、ぅっ、、」

橙「吐き気だけなんかな？」

ともは苦しそうに洗面器に顔を埋めてるけど、全然吐けないみたい

赤「たぶん朝も全然食べてへん」

橙「あ、ほんま？、じゃあ吐き気だけやな」

"ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ……"

そうこうしているとあっという間に昼休みが終了

赤「……なぁ、照史、、」

橙「……しゃあないなぁ、昼飯食べてへんのやろ？
急いで教室行って弁当持ってき。」

赤「おん！」

5時間目の授業をサボってともの近くにいることを許してくれた照史

未だに吐き気と戦うともを横目に急いで教室までダッシュする

赤「はぁっ、、疲れたぁ、、あれ？」

弁当を持って保健室に戻ってくると、2人の姿はない

橙「あ、大毅おかえり。先生には連絡しといたで。」

赤「ありがとう。ともは？」

橙「とりあえず落ち着いて、横になっとる。
……たぶん腹痛も吐き気もストレスやな。」

ともがベッドに行ったと聞いてカーテンの隙間から除くと、
湯たんぽをお腹にあてて小さく丸くなってるとも

橙「ふふっ、大毅がそんな顔せんくても笑
……ほら、俺の机使ってええから、弁当食べて来。」

赤「あ、うん。」

いつの間にか俺まで険しい顔をしとったみたい

赤「とも、ゆっくり休んでな」

ともの痛むお腹を擦りながらそう声をかけて、
ベッドのそばを離れる

赤「あ！とも！」

緑「だいきっ、」

6時間目が終わり、すぐさまともを迎えに行くと、
大人しくベッドに座っているとも

少し顔色は良くなっていて、一安心

緑「だいき、ありがとう。」

赤「なんやねん急に笑、
そんなことより、早よ帰るで！」

緑「ふふっ、」

俺の隣で微笑むこの相棒をこれからも一生守っていきたいと思った

"相棒"fin