WESTERS (ページ3)

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緑「……っ、」

さて、全員が出ていき、智洋も落ち着いてきたところで、
今日1番伝えなあかんことを伝える

黄「とも、淳太今から大事なお話します。いいですか？」

緑「…ｺｸ」

これは智洋に重要なことを伝える時のルール
急に話し始めると頭の引き出しを開け損ねてパンクしてまうから

黄「ともは今日お熱あるやろ？
やから、保育園はお休みです。」

智洋は週に2回療育に通いながら、
その他の平日は照史の保育園に通っている

そこの保育園は智洋みたいな発達に難がある子でも積極的に受け入れてくれて、ともも色んな子と遊べていい刺激になるみたい

緑「……おねつ、ほーくえん、おやすみ」

黄「そう。お熱、しんどいやろ？」

単語を呟きながら1つづつ整理

俺と目が合ったら整理が完了した合図

まだゆらゆら揺れてる視線が俺に向けられるのを気長に待つ

緑「とも、おねつ、、おねつ、、」

ここ触ってみ？って額に手を当てさせると、
自分の額が温かいことに気がついてびっくりした顔をする笑

黄「ん、」

それからすぐ、
熱があるからいつもより時間がかかったけど無事ともと目が合った

これが理解できたらあとはいつものルーティーン

体調が悪かろうとルーティーンを崩すと混乱しちゃうから、
よっぽどぐったりしてる時以外はいつも通り

黄「はい、どうぞ。」

緑「いたます。」

惜しい笑

大家族の我が家ではあらゆるところから色んな挨拶が飛んでくるから、この時はこの挨拶をする、ということは智洋も理解してる

言葉数も療育や病院の先生がびっくりするくらいぐんぐん伸びてる

黄「ふふっ、おいしい？」

緑「………？」

何か言いました？って顔で俺を見てくる笑

緑「……おーしっ」

そしてワンテンポ遅れての返答笑

緑「……んー！！」

黄「はいはい、もういらないんね？」

食欲があんまりないのか、
まだご飯が乗ってるプレートを押し付けてくるので、
ご飯は終了