WESTERS (ページ20)

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紫「1時間目の途中でしんどくなっちゃったんやって？」

青「……ｺｸ」

ただただ俺の質問に頷くだけの流星

紫「朝もしんどかったん？」

青「………」

そういえば朝俺に何か言いかけてたことに今更気づいた

紫「よいしょっ、パパ気づかんくてごめんな、、」

青「……んっ、、」

膝に乗せると素直に俺の胸に顔をくっつけてくる

流星から伝わってくる体温はどう考えても普通やなくて、
朝の段階で気づいてあげられなかったことを後悔

紫「パパが望のことでバタバタしてたから言えんかったんよな」

青「ﾌﾙﾌﾙ、りゅうせいおにいちゃんやからっ、」

お兄ちゃんやから我慢した、、

俺は知らんうちにこんなことを押し付けてたんや、、

青「ずーんってしとって、やけどっ、のぞむおねつやからっ、
のぞむのほうがしんどいからっ、、」

流星は望と違って、小さい頃から口数が少なくて、大人しい子やった

そんな流星をよーく見とったつもりやったのに、、

青「ぱぱりゅうせいのこときらい？
……のぞむのほうがすき？」

最愛の息子にこんなことまで言わせてしまって、、

紫「そんなことないっ、そんなことないよ、、
……ごめんな、ここまで我慢させてもうて」

青「ぱぱっ、りゅうせいっ、おにいちゃんやけど、
きょうはおにいちゃんいややっ、、」

紫「うんうん、お兄ちゃんやなくてええ。
しんどい時はいっぱい甘えたらええんよ。」

初めて聞いた流星の本音

気づかないうちに流星に"お兄ちゃん"を押し付けていたことに気づいた

やけど、

青「ぱぱっ、だいすきっ、！」

流星はそんな俺にとてつもなく大きい愛を与えてくれた

俺は父親として、その何倍もの愛で返すんや

紫「パパも流星のこと大好きやで。」

まだまだ手がかかる望に気を取られて、なかなかしてあげられなかったハグ

この後流星は、俺に抱きついたまま眠った

これからもう1人家族が増えて、流星はもちろん、望にも背負わせてしまうものがあるかもしれへん

やけど、それをも吹き飛ばすくらいに、
お兄ちゃん達を甘やかせてあげたいと思った

"お兄ちゃんやけど"fin

緑くんの話が多いので青くんの話を書いてみました！
最後がだいぶグダグダになってしまいましたが……