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TAKAHIROside
そのまま、時間はすぎて新曲の振り入れになった。
何事も無かったかのようにスムーズに進んでいく中で、浮かない顔をしている美咲ちゃんがいた。
みんな触れずにそのままにしているので、雰囲気は少し悪い。
でも、時間が無いということで急ピッチで進んでいく。
美咲ちゃんもいつも通りダンスをして支障をきたす訳でもない。
普通なら、身が入らなくなることだってあるはずなのにそんな素振り一切見せない……そんなこともあって、なんて声をかけたらいいのか分からないでいた。
いつもと違う所を強いて言うなら、いつも仲良くしているメンバーの方が調子が悪い。
美咲ちゃんの及ぼしている影響力にある意味驚かされた。
〜
新曲の振り入れも終わり、それぞれの帰路に着くまで一切口を開かない美咲ちゃん。
それを受けて、気まずくなる車内。
そんな雰囲気を壊すように、最年少の大樹が頑張るものの逆効果で、
そんな中、美咲ちゃんのマンションの前に着いた。
美咲「ありがとうございました。おやすみなさい。」
いつもなら、メンバーの目を見て言うのに下を向いて言って、
「……」
大樹「今日はお風呂にゆっくり使ってあたまろー!」
シーン…
ATSUSHI「自分を責めないで。頼ることも覚えてほしい。もしもの時メンバーは美咲ちゃんの味方だから。どんなときも。信じられないなら、今から沢山頼って。ここにいるみんな、何かしらするから。ね!」
美咲ちゃんは、驚いたように目を見開き、そして涙を溜めて"ごめんなさい"と謝った。
その姿は、儚くて今にも消えてしまいそうだった。
そのまま振り返らずに歩いていくその背中は小刻みに震えていた。
その小さな背中に、大きなプレッシャーとアンチとたくさんの不安を抱えている、想像しただけで悲しくなる。
その荷物を下ろしてあげたいとATSUSHIさんは思ったのだろう。
でもそれが、このあとあんなことを引き起こしてしまった、
誰がそのことを予測出来たことだろう。
ただ、更に美咲ちゃんの負担になってしまっていたのかとわかった時のATSUSHIさんの顔は誰が想像したことだろう。
いつも涙を見せない君は、どこで泣いていたのだろう。
"ありがとう"と言ってくれるその笑顔を見たいだけだったのに
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さくら(プロフ) - 美紀さん、メッセージありがとうございます!美紀さんが好きなメンバーさんも登場させられるように頑張ります!これからもよろしくお願いします!! (2019年3月18日 18時) (レス) id: 641198ffcc (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - GENE大好きで涼太くんとあらんくんとれおくんよりのオールです最高です三代目は臣君と岩ちゃんと今市君寄りのオール担当です最高です (2019年3月18日 17時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ゆささん、ご指摘ありがとうございます。所々変換ミス出なってしまっていたみたいでした。直したのですがまだあったら教えてください。至らない所もあるかと思いますがこれからもお付き合いいただけると嬉しいです。 (2019年2月12日 21時) (レス) id: 641198ffcc (このIDを非表示/違反報告)
ゆさ(プロフ) - 一つ訂正なんですけど、龍人のとは人じゃなくて友ですよ。 (2019年2月12日 20時) (レス) id: 295e9f0591 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 頑張って見ますね! (2018年10月1日 23時) (レス) id: 641198ffcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年9月24日 4時