私を見て

26 ページ28

AKIRAside




やべぇやつが入ってきたな…


オンナだから、って甘く見てた。

正直、何回来ても追い払おうと思ってたのに、想像を遥かに超えていて……




一緒に踊ってみたいと思った。


そう思ったのは俺だけじゃなかったみたいで、
終わった途端に、メンバーがバトルを仕掛けて行った。


驚いたみたいだったが、楽しそうに終始笑顔で踊っていた。






それを見て俺は確信した。





この子は俺たちのグループを大きく変えてくれる存在になると。






あの子がいたらもっとEXILEは上に行ける。







答えはひとつだった。









あれから、3ヶ月。









いよいよ来月に加入を発表する時が来た。




あの出来事をきっかけに美咲は満場一致で加入が決まった。




今まで、俺たちと同じメニューをしてきて弱音を吐いたのを見たことが無かった。




それが徐々に当たり前に思ってしまっていたから、美咲の悩みに気づいてやれなかったのかな…。




もっと頼ってくれていたら、

いいや、頼れる存在に慣れていたら、


美咲をあそこまで追い詰めることは無かったのかもしれない。


もっと早く美咲のSOSに気づけていたら、美咲は居なくならずに済んだのかな。









美咲は今何処にいますか。

27→←25

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す