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「こ、告白された…?!」

あの後、皆で帰ってから私とまふくんは坂田くんとのことを話すために通話をしている。

「はい、まあ断ったんですけどね。」

「良かったぁ、寝てる間に二人が付き合うことになってたりしたら最悪すぎるもん…」

まふくんの安心した声が聞こえる、残念だけどまだ話は続いていて全然安心出来ない。

「…でも、坂田くんと前みたいには仲良く出来ないかもしれないです。」

私がそう言うと「なんで?」と疑問が返ってきた。坂田くんと私は店では普通に話していたから余計わからなくなっているんだと思う。

「私と話すとき、ずっと顔が引きつってたんです。笑ってる時も無理やり笑顔を作ってるみたいな感じで…たぶん、皆に気付かれたくなかったからいつもと同じように振舞ってただけで…」

「…さかたん、優しいもんね。それはAさんもよく知ってるでしょ?あの人はお人好しなんだよ、自分より人の為に…っていうタイプの人で。」

「それは知ってます…ただ、どうしたらいいか分からないんです…坂田くんとは普通に友達として仲良くしていきたいです。でも、もし嫌われてたりしたら…」

「そんな心配はしなくてもいいと思うよ、さかたんはAさんのこと大好きだから。逆にAさんはさかたんのことどう思ってるの…?」

「友達としてなら坂田くんのこと大好きです。明るくて、よく笑わせてくれて…」

「でしょ?ならそれをちゃんとさかたんに伝えてあげないと、取り敢えず電話してみなよ。」

まふくんはそれだけ言って電話を切った。
坂田くんならきっと許してくれるはず、こんな最低な私を。まずはやってみないと何もわからないよね。私は坂田くんに電話を掛けてみた。

Prrrrrrrrr

出てくれるかわからないけど、坂田くんなら、と信じて数分待つと坂田くんが電話に出てくれた。

「あ、坂田くん…?」

「ぇ…A…どしたん?」

電話越しでもわかる元気の無さ、やっぱりずっと辛かったんだ。

「あの、やっぱり怒ってる…?」

「ううん…怒ってないで…ちょっと心落ち着かせないとあかんなって思って、心配せんでもええよ。」

「…ごめんね、坂田くん。」

「なんでAが謝るん…?俺が勝手にベラベラ喋ってフラれただけやんか…」

「違う、違うの、あのね…私も坂田くんがさっき私に言ってくれたみたいに言いたいことがあるの。」

(ちゃんと、言わなきゃ)

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ぴぁ(プロフ) - 心愛さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2019年1月2日 13時) (レス) id: 84d5814917 (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - とてもとかったです! (2018年12月9日 3時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぁ(プロフ) - モモ缶。さん» コメントありがとうございます!さかたん可哀想ですよね私も思いました(おい) 最初は初めからまふくんをデレデレにさせようと思ってたんですけど凄いツンデレな子にしちゃったんですよね…だから最後はデレデレさせておきましたw (2018年11月6日 22時) (レス) id: 84d5814917 (このIDを非表示/違反報告)
モモ缶。(プロフ) - ん、んんん、さかたんは可哀想やけどいい作品でした!まふくんが最初に比べてもうデレッデレですねw (2018年11月5日 23時) (レス) id: 8cb1d9c8ba (このIDを非表示/違反報告)
ぴぁ(プロフ) - 夏々さん» おお、歌の内容気付きましたか!ありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいです! (2018年10月27日 22時) (レス) id: 84d5814917 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴあ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年7月9日 16時

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