7人兄弟の歯科物語4

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朝になってりゅうせいが「のぞむがベッドから消えた！」と騒ぐところから1日が始まり、他3人は俺たちが一緒に寝ていたことに驚いて騒ぎ、てんやわんや。

たかひろ君が昨日の出来事を伝えると、やっとみんなは落ち着いた。

.

たかひろ :
「のぞむ？
今日来れそう？」

のぞむ :
「…ぅん」

たかひろ :
「無理しなくていいよ」

のぞむ :
「…ぃく」

じゅんた :
「大丈夫だよな^ ^
俺もついて行くから頑張ろうな」

のぞむ :
「…ぅん」

たかひろ :
「待ってるな？
じゃあ行ってきます！」


.


〜診療時間後の歯医者へ

じゅんた :
口では大丈夫と言いながらも体は震えているのぞむを連れてレインボー歯科に来た。
すぐにたかひろが出迎えてくれて、診察室に案内された。

のぞむ :
「…はっ…はっ…はっ…」

あきと :
「怖いよなぁ。
ゆっくり深呼吸しような」

のぞむ :
「すぅーはぁー…。
ごめっ…。
もっ…だいじょぶ…っ。はぁっ…はぁっ…」

たかひろ :
「焦らなくていいよ。
大丈夫大丈夫。
怒ったりしないから。
ゆっくりでいいからね」

のぞむ :
「ごめっ…」

歯医者は元々嫌いだし怖いのに、夢のせいで怒られるんじゃないかって恐怖もプラスして、呼吸が荒くなってうまくできない。


「…もう大丈夫...ぁーん」

あきと :
目をギュッと瞑って小さめに口を開けるのぞむ。
だいぶ無理して頑張っているのが伝わり胸が痛む。

たかひろ :
「えらいなぁ^ ^
椅子倒さないでこのまま診ていくな？
鏡だけだから、大丈夫だからな」

どれどれ…。
お、麻酔すれば痛みなく治せるかな。
思ったよりは大きくなさそう。

「よし、いいよ。
うがいしような」

のぞむ :
「…むぅ…。
何か言ってよ…！」

たかひろ :
「あ、ごめん。
虫歯そんなに大きくないから。
麻酔だけ頑張ってくれたらすぐ治るよ」

のぞむ :
「ん」


たかひろ :
「うがいできた？
次は椅子倒すね」

のぞむ :
「…ねぇ…。
…痛くない麻酔にして」

たかひろ :
「なーに。
俺の麻酔いつも痛くないでしょ」

のぞむ :
「…あと絶対に怒らないでね」

たかひろ :
「怒らないって」

のぞむ :
「あとっ…あとはっ…」

あきと :
「のぞむー？落ち着いて。笑
怒らないし大丈夫。な？
怖かったら左手で教えて？
そしたらすぐストップしてもらおうね」

のぞむ :
「ん。
絶対ね…」

たかひろ :
「約束な^ ^
じゃあ、心の準備できたらのぞむのタイミングでいいから、お口あーんして」

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